[画像] 【知っ得!虎の巻】どうする?動画再生で音がでない

パソコンの利用法といえば、文書や表計算などの事務的な作業のほかにも、テレビ番組や映像サイトの映像の視聴、CDや音楽データ再生といったマルチメディアを主とした使い方をしているユーザーもいるだろう。マルチメディアの用途では、ソフトウェアの効果音や再生しているコンテンツの音声など、何かとサウンドが鳴るものが多い。

サウンドの設定は、それぞれのソフトウェアやOS側の設定項目で用意されているので、設定によっては、ボリュームが最大なのにサウンドが鳴らないということもある。

たとえば、Internet Explorerで動画サイトのコンテンツを視聴していて、コンテンツ内に表示されるボリュームは最大になっているのに、実際はサウンドが鳴らない場合もある。スピーカーの電源が入っていなかったり、OSのサウンドの設定が最小になっていたりと原因はいろいろと考えられる。

音が出ないとき慌てないで済むよう、サウンドの設定を見直してみよう。


■知っ得 No.0047 サウンドが鳴らないときの対処法
パソコンを使っていて意外とよくあるのが、サウンドが鳴らなくなるトラブルだ。
他の人がパソコンを利用したときにサウンドの設定を変更していてそれに気付かなかったり、スピーカーなどのハードウェア的なトラブルが原因だったり、とサウンドが鳴らない理由はいろいろ考えられる。
Windows XPでサウンドが鳴らないときには、以下の確認をしてみよう。

●ハードウェアをチェック
ソフトウェアやOSのサウンドのボリュームは最大なのにサウンドが鳴らない、設定などもとくに変更した憶えがない……。こんなときはハードウェアを確認してみよう。

デスクトップパソコンでは、スピーカーが外付けの場合が多い。そのため、接続しているケーブルが外れていたり、スピーカーの電源が入っていなかったりと、何とも単純な理由でサウンドが鳴らない、なんてことが考えられる。またノートパソコンでは、機種によって本体にボリュームつまみが付いているモデルもあるため、ハードウェア的にボリュームが下げられていたりすることも。

ノートパソコンには、本体にボリューム調整があり最小になっているとサウンドが鳴らない(画面1)。
画面1 ボリューム調整が最小になっているとサウンドが鳴らない

●デバイスドライバをチェック
Windows XPに標準の「サウンド ハードウェア テスト ウィザード]を使用すると、音が出ないトラブルを解決できる場合がある。

[スタート]メニューから[コントロールパネル]の[サウンドとオーディオデバイス]を選択すると「サウンドとオーディオ デバイスのプロパティ」のウィンドウが開く(画面2)。[音声]タブを選択して[ハードウェアのテスト]をクリックすると、「サウンド ハードウェア テスト ウィザード」が起動する(画面3)。
画面2「サウンドとオーディオ デバイスのプロパティ」のウィンドウを開く画面3「サウンド ハードウェア テスト ウィザード」が起動する
「マイクのテスト」では、マイクに音声を通してマイクの動作を確認できる(画面4)。「スピーカー」のテストでは、マイクに音声を通してスピーカーまたはヘッドホンの動作を確認できる(画面5)。
画面4 マイクに音声を通してマイクの動作を確認できる画面5 スピーカーまたはヘッドホンの動作を確認できる
テストに合格できなかった場合には、オーディオのデバイスドライバが正しくインストールされていない可能性が高い。


●サウンドのボリュームコントロールの設定
映像配信サイトの映像を見る際、ブラウザの中にプレーヤー画面が表示され、ボリュームのコントロールもそこでできるほか、Windows Media Playerをはじめとするさまざまなマルチメディアプレーヤーなどには、それぞれのソフトウェアでボリューム調節がある。

これらは、OS側のデバイス音量の設定と連動しないので、デバイスの音量の設定が最小であったり、ミュート(消音)であったりすると、ソフトウェアでいくら音量を上げてもサウンドが鳴らない。サウンドが鳴らない場合は、デバイスの音量(OSのボリューム調整)を確認してみよう。

デバイスの音量の設定は、通知領域の[音量]アイコンからコントロールできるほか、コントロールパネルから[サウンド、音声、およびオーディオデバイス]→[サウンドとオーディオデバイス]で表示される[サウンドとオーディオデバイスのプロパティ]ダイアログボックスの[音量]タブからも設定できる。

通知領域に表示される[音量]アイコンをクリックするとデバイスの音量調整やミュートの設定ができる(画面6)。[デバイスの音量]の項目にあるスライダをドラッグして音量調整をする(画面7)。
画面6 デバイスの音量調整やミュートの設定ができる画面7 スライダをドラッグして音量調整をする

●個別の音量調整をする
パソコンで鳴らすことのできるサウンドにはいろいろあり、映像配信サイトの映像を再生しているときや、音楽データを再生しているときは、WAVEのソースとして扱われ、外部の機器から取り入れるときはライン入力、マイクを繋いで取り込んだ音声をパソコンで鳴らすにはマイク入力(パソコンによってデバイスの種類や名称は異なる)というようにさまざまなサウンドがある。

これらは、ボリューム設定を個別で設定でき、ボリュームコントロールで最大にしていてもそれぞれの設定でボリュームを絞っていると鳴らないことがある。

ボリュームコントロールは総合のボリューム設定、その他は個別のソースのボリューム設定となる(画面8)。
画面8 ボリュームコントロールは総合のボリューム設定、その他は個別のソースのボリューム設定となる


次のページでは、DirectSoundに対応した音源でサウンドが鳴らない場合の対処方法を解説しよう。●DirectSoundに対応した音源
ゲームソフトやマルチメディアソフトでは、DirectXというマイクロソフトのソフトウェアが使われていることが多い。サウンドが鳴るソフトウェアでは、このDirectX の一部であるDirectSoundを利用しており、対応した対応したサウンドデバイスが必要な場合がある。利用しているパソコンのサウンド機能がDirectSoundに非対応の場合、サウンドが鳴らずにエラーとなる場合がある。

このような場合はDirectX診断ツールを起動して、[DirectSoundのテスト]を実行してみてサウンドが鳴るか確認してみよう。また、サウンドが鳴るタイミングでソフトがフリーズしたり、鳴ったり鳴らなかったりなどする場合は、ハードウェアサウンドアクセラレータレベルを操作することで改善する場合がある。

[スタート]メニューから[ファイル名を指定して実行]を選択。「dxdiag」と入力し[OK]をクリックする(画面9)。[DirectX診断ツール]が表示されたら[サウンド]タブを選択し、[DirectSoundのテスト]をクリックする(画面10)。
画面9「dxdiag」と入力し[OK]をクリック画面10[DirectSoundのテスト]をクリック
テストをします。続行しますかという内容のメッセージが表示されるので[はい]をクリックする(画面11)。サウンドが聞こえたら[はい]をクリックし、何回か同じことを繰り返す(画面12)。
画面11 メッセージが表示されるので[はい]をクリックする画面12[はい]をクリックし、何回か同じことを繰り返す
[注意]の欄に、[DirectSoundテスト結果: テストはすべて成功しました。]のメッセージが表示されたら問題がないことがわかる(画面13)。サウンドが途切れたり、鳴らなかったりする場合はハードウェアサウンドアクセラレータレベルの設定を「アクセラレータなし」にしてテストを実行してみよう。解決する場合もある(画面14)。
画面13[DirectSoundテスト結果: テストはすべて成功しました。]のメッセージが表示されたら問題がないことがわかる画面14 ハードウェアサウンドアクセラレータレベルの設定を「アクセラレータなし」にしてテストを実行してみよう。解決する場合もある
サウンドが鳴らなく鳴る要因は状況によっていろいろと考えられる。正常にサウンドが鳴っていたとき以降に、設定や環境を変更したことはないか、他の人がパソコンを利用したことがないかを考え、各設定個所を開いて確認してみるとよいだろう。


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編集部:篠崎 哲(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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