7日にスペイン代表との親善試合を控えたイングランド代表のスティーブ・マクラーレン監督は、28人の代表メンバーを発表。2007年の初陣に向け、マンチェスター・シティのMFジョーイ・バートンを初選出するなど、徐々に“マクラーレン色”を出しはじめている。しかし、このイングランド代表監督を激しく批判する声がイタリアから聞こえてきた。発言の主は、ミドルスブラ時代にマクラーレンの下でプレーしたFWマッシモ・マッカローネだ。

 今冬の移籍マーケットで、ミドルスブラからセリエAのシエナに移籍したマッカローネ。4年半に及ぶプレミア生活の大半をマクラーレン政権下で過ごしたこのイタリア人ストライカーは、元指揮官の手腕を酷評している。

「正直に言って、マクラーレン程度の能力で代表監督になれるのはイングランドだけだ。彼ほど裏表のある監督はいないね。とにかく、選手のメンタリティを理解するために時間を割こうともせず、マスコミとの時間を大切にする人だ。僕の経験で一番ひどかったのは、2004年のリーグカップ決勝のとき。この試合を前に、僕はほとんど出場機会を与えられていなかった。でも彼は、『決勝でスタメン出場させるために休ませている』と、僕に言ったんだ。でも、結局1分たりとも出場機会は与えられなかった。理由を聞きに行ったら、『分かった、分かった』と言って、取り合ってもらえなかったよ」

 マクラーレンに加え、今シーズンからミドルスブラの監督を務めるガレス・サウスゲートの下でもプレーしたマッカローネは、イングランド人監督による選手の扱いに不快感を感じていたという。