リヴァプールやアストン・ヴィラで活躍したFWスタン・コリモア氏は英『CAUGHTOFFSIDE』にてアーセナルの指揮官ミケル・アルテタについて自身の見解を主張した。
2019年よりアーセナルの指揮官に就任したアルテタ。就任以降、積極補強を行い、着実に力をつけてきたアーセナル。今シーズンは主力の怪我が相次ぎ、ここまでは苦戦気味だが、過去2シーズンはマンチェスター・シティとの熾烈な優勝争いを繰り広げており、そう遠くない未来でのタイトル獲得を期待されている。
そんななか、コリモア氏はアルテタはペップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)やユルゲン・クロップ(元リヴァプール指揮官)、ウナイ・エメリ(アストン・ヴィラ)には大きく及ばないと自身の見解を展開し、アルテタは選手を成長させていないと語る。
「毎年、彼らは多額の投資を行ってきたことを忘れてはならない。今やこれはミケル・アルテタのチームであり、ミケル・アルテタの選手たちだ。あえて言わせてもらうと、彼は今シーズンはまだ期待外れに終わっているデクラン・ライスを獲得するために、大金を費やしてきた。マンチェスター・シティという常勝クラブからやってきた選手たち、ジンチェンコとジェズスは端役に過ぎない」
「アルテタは実際にタイトルを獲得できるレベルの選手として何人獲得しただろうか。そしてそのうち何人の選手を大きく成長させたのか?ベン・ホワイト?カイ・ハフェルツ?トーマス・パルティ?デクラン・ライス?マルティン・ウーデゴーはどうだろうか。彼は15歳でレアル・マドリードに入り、いずれ世界を制覇する運命にあった選手だ。だから誰かのトップチームに影響を与えるほどの成熟度に達していたとしても不思議ではないだろう」
「よくある疑問は、ミケル・アルテタはアーセナルの選手のうち何人を平均から良い選手に、良い選手から非常に優れた選手に、非常に優れた選手から素晴らしい選手に変えたのか?ということだ。そして、それをユルゲン・クロップ、ペップ・グアルディオラ、ウナイ・エメリなどと比較すると、彼はまったく及ばない」
「結果は忘れてしまおう。なぜなら、結果はあなたが選手たちをより良くした結果としてついてくるものだからだ。彼が素晴らしい人間かどうか、若くてフレッシュかどうか、ペップ・グアルディオラのバルセロナ流の指導法を受け継いでいるかどうか、といったことではない。アルテタが実際に何人の選手を大きく成長させたんだ?アーセナルのファンの方々、正直に答えてほしい」
英『TBR Football』ではこのコリモア氏の発言を受けて、ホワイトとサリバ、そしてウーデゴーをアルテタが大きく成長させた選手だと主張しているように、アルテタの下で成長を遂げた選手もいるが、同氏はその数を気にしているようだ。
アルテタの下、アーセナルは着実に強くはなっているものの、主要タイトルというところで言うと19-20シーズンのFAカップのみ(コミュニティ・シールドは除く)と少し物足りない印象か。タイトルを獲得すれば、コリモア氏のアルテタ・アーセナルへの見方も変わる可能性があるが、今シーズンこそ、悲願のタイトルを手にすることはできるだろうか。
ハピタス
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