[画像] 大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

 大谷翔平(30=ドジャース)の勲章が、またひとつ増えた。

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 日本時間13日、ポジションごとに最も優れた打者に贈られる「シルバースラッガー賞」をDH部門で受賞。今回が2年連続3回目の受賞になる。

 大リーグ選手会のクラーク専務理事は、このオフ、メジャーリーガーの2028年ロス五輪出場について大谷と話し、意見を聞くつもりだという。大谷は今年の球宴で「五輪は特別。出たい気持ちはもちろんある」と発言。ジャッジ(32=ヤンキース)やハーパー(32=フィリーズ)らトップクラスの選手たちも参加に前向きだ。それだけに選手会はメジャーを代表する選手たちの意見を吸い上げ、選手の五輪派遣に消極的な大リーグ機構(MLB)やオーナーを説得する材料にしたいのかもしれない。

 2年続けてシルバースラッガー賞を受賞した大谷の意思は、果たして“武器”になるのか。

 MLBはこれまで40人枠に入っている選手の出場を認めなかったし、現時点で従来の方針を改める姿勢は示していない。

 野球文化学会会長で名城大准教授の鈴村裕輔氏は日刊ゲンダイのコラムで、メジャーリーガーの28年ロス五輪への参加は難しいと、主に3つの理由を挙げている。

選手会は自分で自分のクビを絞めかねない

 ひとつは開催時期の問題だ。7月下旬から8月上旬の五輪期間は公式戦の最中であるうえ、9月から10月にかけてNFL、NHL、NBAが開幕するだけに、シーズンの中断と延長によって野球の注目度が低下する。もうひとつは選手のケガの問題。選手が大会期間中に故障すれば各球団に大きな影響を与えるうえ、補償の問題も生じる。そして3つ目は「WBCの価値を相対的に低下させること」だ。

「大リーグの選手が出場できるのはWBCのみという事実は、大会の魅力のひとつでもあり、放映権料を決める上でも重要な役割を果たす」「こうした特長を持つWBCの魅力を弱めかねない五輪への大リーグ選手の派遣は、機構にとって同意しがたい」というのだ。

 WBCは「MLBが金儲けのためにつくった大会」といわれる。大会を主催する「WBCI」は、MLBと大リーグ選手会が共同で立ち上げた組織だ。チケット代、スポンサー契約料、放映権料、グッズの肖像権などの収入から分配金が出場国に支給されるものの、6〜7割はMLBと大リーグ選手会に入るという。

 つまりバリバリのメジャーリーガーの五輪派遣は、結果としてWBCの価値自体をおとしめるのだから、WBCに大きな恩恵を受けている大リーグ選手会は自分で自分のクビを絞めることになりかねない。背に腹は代えられないのではないか。

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 大谷の二刀流が見られるのは来季で最後かもしれない。圧巻パフォーマンスの代償は計り知れず、球団による「強制終了」の可能性が現実味を帯びている。いったいどういうことか。大谷の体に何が起きているのか。

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