[画像] 大谷を巡って絶賛された一つの采配 「議論することでもなかった」敵将が回顧した“勝負”の選択

スキップ・シューマッカー元監督が回顧

 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は9月19日(日本時間20日)にマイアミで行われたマーリンズ戦で50本塁打&50盗塁の「50-50」を達成した。その時、敵将だったスキップ・シューマッカー氏は、大記録がかかる場面で大谷と勝負した事について「議論することでもなかった」と語っている。

 今季限りでマーリンズの監督を退任し、レンジャーズのフロント入りが地元紙に報じられているシューマッカー氏は、米ポッドキャスト番組「Basement Talk」に出演。「50-50の時に、ショウヘイに投げると決めた理由は何だったんですか」と問われると、「議論することでもなかった」と回答した。

 その理由について「その時の得点も得点だったし、試合の誠実さを欠くつもりはなかった」と、14-3とドジャースがリードした状況を説明。加えて「私の選手たちは、競争相手として勝負すべきだと思った。もしあれが、プレーオフが関わってくる1点差の試合だったら違ったシナリオだっただろうけど。私たちの選手もメジャーリーガーだ。だから競い合えるべきだ」と、自軍の選手たちへの信頼を口にした。

 この大谷を巡る采配についてドジャースのロバーツ監督も最敬礼。「スキップが翔平のことをとても尊敬していることは、彼の言葉でも分かっていた。ショウヘイにもそうだけど、野球への敬意もね」と勝負した選択を絶賛していた。

 その後は大谷のプレーについて話が変わり「彼は時速88マイルのバックドアのカーブを逆方向へ打つんだ。そんなの見たことない。それに最も足の速い男の一人が、今まで見た中で明らかに最もパワーもあるなんて…」と、速さと強さを兼ねそろえた大谷のプレーを称賛。「そして時速99マイルを…」と司会が投球について口を挟むと、それを受けて「ああ、彼はサイ・ヤング賞の候補だ。なかなか見られるものじゃない」と、改めて脱帽していた。

(THE ANSWER編集部)