大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)の第5週GAME2が10日(日)に行われ、円谷幸吉メモリアルアリーナにてデンソーエアリービーズとヴィクトリーナ姫路が対戦した。
ロザマリアを中心に勢い付いたホームのデンソーが3ー1で勝利を収め、SVリーグ女子開幕以降、無敗の9連勝目を飾ったGAME1から一夜。ホーム戦で2勝を収め、無敗記録を伸ばしにかかるデンソーとここまで5勝2敗、GAME1のリベンジを誓う姫路のGAME2が行われた。
デンソーはアウトサイドヒッター(OH)に石倉沙姫とコロンビア出身のコネオ・カルドナ・アマン・ダ・ダニエラ、ミドルブロッカー(MB)に横山真奈と麻野七奈未、セッター(S)に山上有紀、オポジット(OP)にブラジル代表のロザマリア・モンチベレル、リベロ(L)に川畑遥奈をスタメンに起用。GAME1と同様の布陣で挑んだ。
対する姫路はOHに井上愛里沙とタイ代表のチャッチュオン・モクシー、MBに宮部藍梨と伊藤麻緒、Sに櫻井美樹、OPに田中咲希、Lに森田茉莉をスタメンに起用。GAME1からOPをブラジル出身のアナ・ルイーザ・フヂゲルから田中へ変更した選出となった。
第1セットはブロックで姫路にプレッシャーをかけるデンソーが先行する入りとなった。姫路もデンソーのエースであるロザマリアをブロックするなど点差を縮めるも、デンソーのリードは変わらず中盤に入る。サーブ効果率の高い山上にサービスエースが飛び出し、流れを掴んだデンソーはブロックポイントも重なり、点差を広げ始める。その後、森田が繋げたコート外に大きく飛んだボールを得点にするというビックプレーが飛び出し、流れを引き寄せた姫路が一時は逆転に成功したものの、20点以降、プッシュを交えた緩急のある攻撃で得点を重ねたデンソーが第1セットを接戦で先取する。
デンソーがスタートからSに山口結可、OHに石倉から山下晴奈を起用した第2セットはOHの攻撃やブロックを中心に得点する姫路が一歩リードする入りとなるも、すかさずデンソーが連続ブロックで点差を詰め、流れを渡さない。その後、互いにサイドの攻撃を軸に得点を重ね、一進一退の攻防が続き、入った終盤、宮部のサーブを起点に連続ブレイクに成功した姫路がリードを奪い、流れを掴むと最後は田中のブロックが決まった姫路が第2セットを奪い返す。
デンソーがMBを横山から瀬戸杏華に変更して始まった第3セットは序盤、MBの活躍が目立つデンソーがリードを奪う。チャッチュオンの決定率が上がってきた姫路が猛追し、同点に追いつくとデンソーが一歩リードを保ちつつ、このセットも拮抗した中盤の展開となった。しかし途中で入った若手の野田祐希の活躍で一気に勢い付いたデンソーが点差を広げ、終盤に入ると流れそのままに第3セットをデンソーが奪い返す。
第4セットは山口のサービスエースからブレイクに成功したデンソーがリードする入りとなった。このセットも中盤に入る場面、OHを軸とした得点で姫路が同点に追いつくと、デンソーはアマンダ、姫路は井上とチャッチュオンを中心とした攻撃で互いに得点し、競った展開が続く。しかし終盤に入ると連続ブロックの決まった姫路がリードを奪い、流れが傾く。その後も好調なチャッチュオンのスパイクで得点を重ねた姫路が第4セットを取り返す。
迎えた最終第5セットは田中のサービスエースが決まった姫路が、途中デンソーに追いつかれながらもリードする序盤の展開となった。デンソーがロザマリアのブロックで追いつき、やはり拮抗した展開となった中盤を姫路が井上のサービスエースで一歩抜け出し、マッチポイントを握るとホームのデンソーも食い下がり、エースのロザマリアのスパイクでデュースに持ち込む。互いに粘りのディフェンスを見せる中、最後はトスを託されたロザマリアのスパイクがアウトとなり、第5セットを取り切った姫路がフルセットで勝利を収めた。
各セット、中盤の競った展開から終盤に大きく流れの動いたGAME2は井上とチャッチュオンを中心に得点を重ね、デュースにもつれ込んだ第5セットもサービスエースなど流れを引き寄せるプレーで競った展開を取り切った姫路が無敗のデンソー相手に勝利を収める結果となった。デンソーの次戦は11月16日(土)にCNAアリーナ★あきたにてAstemoリヴァーレ茨城とのアウェー戦、姫路の次戦は11月16日(土)に加古川市立総合体育館にて大阪マーヴェラスとのホーム戦となっている。
■試合結果
デンソーエアリービーズ 2ー3 ヴィクトリーナ姫路
第1セット 25―23
第2セット 20―25
第3セット 25―22
第4セット 22―25
第5セット 15―17