物価高、円安、社会保険料増など、生活が苦しくなる状況が続いていますが、みなさんは、「老後の備え」はできていますか。アントプロダクション株式会社(大阪市北区)が運営する保険の無料相談サービス『グッドカミング』が実施した調査によると、約8割の人が「老後に大きな不安を感じている」と回答しました。また、貯蓄額については、約4割が「100万円以下」であることがわかりました。
調査は、全国の男女300人を対象として、2024年7月にインターネットで実施されました。
その結果、「老後の不安」について「とても不安」は122人、「かなり不安」は121人と約8割が老後に大きな不安を感じていることが明らかとなりました。
「具体的な不安要素」としては、「お金」(89.0%)が最も多く、次点は「健康」(約70.3%)となっています。
そこで、「現在の貯蓄額」を教えてもらったところ、「〜500万円」(約28.3%)や「〜50万円」(約24.7%)が上位となり、「5000万円以上」の貯蓄を保有する層も約1.7%いる一方、「0円」という人も約5%みられました。
なお、十分な貯蓄ができていないのは若年層だけとも限らず、最も回答者が多い40代の回答者94人のうち約42.6%は貯金が「100万円以下」と回答しており、全体でみると、約39.3%が「100万円以下」と、老後の備えとして十分な額を貯蓄できているとは言えない様子が見て取れました。
また、「老後資産のためにやっている対策」については、「貯金」(189人)、「NISA・iDeCo」(101人)、「固定費や浪費の見直し」(91人)が上位に挙がった一方、「とくに対策をしていない」(47人)という人も一定数みられました。
最後に、「何歳まで働きたいですか」と聞いたところ、最も多かったのは年金受給の基本的な年齢である「65歳」(72人)となり、「60歳よりも前に働くのを辞めたい」層が合計で92人。一方、「65歳以降」と回答したのは合計114人で、そのうち46人は「元気な限り働きたい」と回答したそうです。