こんにちは。これまで1000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した、という自分の経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。

今回は、地方在住の婚活女性・早紀さん(仮名・31歳)のお話です。「大卒じゃない男性は無理」と婚活相手の学歴を気にして前に進めない彼女ですが、あるタイミングで自分の“大きな問題点”に気づきます――。
◆「大学合格が人生のピーク」ガリ勉女性の行く末

甲信越地方のある都市で塾講師をしている早紀さんは、現在年収400万円台。地元一の進学校を卒業し、東京にある名門国立大学に進学しました。合格した時は高校でも評価されたそうです。

しかし、いざ東京の大学に入ると、勉強しかしてこなかった自分とは異なるタイプの人ばかり。趣味、オシャレ、インターン、サークル活動などを満喫している首都圏出身の学生が多く、大学にあまりなじめませんでした。

学生時代は漠然と「教員になりたい」と思っていた早紀さんですが、教師の職場環境がブラックすぎることを知り、教員になるのをためらいます。民間企業へ就職する道もあったと思うのですが、サークル活動もインターンも経験がなくロクなガクチカ(学生時代に力を入れたこと)がない自分は、就活に不利だと感じていました。

また、華やかでせわしない都会は自分には合わないとも思っていたそうです。

◆まさか彼氏ができないまま30代に突入するとは

大学3年の時にアルバイトをしていた塾講師の会社から正社員登用の話があり、就職を決めました。甲信越地方にある地元への配置を希望し、そのままUターンする形で就職しました。

早紀さんが卒業した学校名を聞いた父兄や生徒からは「すご〜い」とも言われます。同じレベルの大学進学を目指す生徒をサポートして、合格者を出すことにやりがいも感じていました。

同じアルバイト先で生まれて初めての彼氏もできたのですが、その彼氏とも遠距離になったのをきっかけに疎遠になりお別れしました。別れた当時は23歳でした。

「30歳ぐらいまでには、新しい彼氏ができて結婚しているだろう」と思っていた早紀さん。まさか彼氏ができないまま30代に突入するとは思いもしなかったのでした。

◆地元で出会いはないし、マッチングアプリも無理すぎる

学校の教師と違って部活動の顧問はないのですが、塾講師の仕事もまあまあブラック寄りでした。生徒は学校が終わってから来るため帰りは遅くなり、土日も出勤で、連休はほとんどありません。

高校時代の同級生は都会に進学してそのまま都会で就職するか、地元の役所に就職するかです。公務員になった同級生とは休みが合わず疎遠になり、噂で結婚したことを知ります。

だから出会いが欲しいと思っても、友人の紹介は期待できません。

マッチングアプリが流行っているのは知っていましたが、登録して元教え子にバレるのだけは避けたいと、登録に抵抗がありました。そして30歳直前で、結婚相談所に登録します。

◆地方で年収500万円、高収入の男性と出会ったけれど

何万人も会員がいる大手の相談所でしたが、地方のため同じ県在住の人は少なく、隣県を合わせてもそんなに選べません。申し込み(会ってみたいという打診)が来たのは、10歳以上年上の40代の男性ばかりでした。

相談所の人から「自分から申し込みしてみては」と言われたので、30代の大卒で背が170cm以上の男性を探して申し込みましたが、断られて落ち込みます。

「身長や学歴にこだわらず希望条件を広げて申し込みしてみませんか」と言われたので、専門学校卒で建設会社勤務の男性に申し込みました。年収は500万円台で、地方にしては高収入の方です。