[画像] ブレイキングダウン「むらけん」の父、キックボクサー須藤信充さん死去 53歳、脳梗塞 むらけん「天才の意志を継ぎます」

 ブレイキングダウンに参戦している「むらけん」ことキックボクサー、タレントの村松健太の父で、キックボクシングで3階級制覇、4冠王者となるなど「天才」と称された須藤信充(すどう・のぶみつ)さんが17日午前10時30分、脳梗塞などのため、首都圏の病院で死去したことが19日、発表された。

 むらけんは次の通りコメントを発表した。

 「親子でブレイキングダウンに出るのが夢でした。毎日、朝から深夜までベストキッドのように破壊力のあるパンチやディーゼルノイのような膝蹴りもマンツーマンで教えてくれました。子供の頃、後楽園ホールでみたパパの圧倒的な試合は今でも忘れられません。まさかその20年後、僕も同じリングに上がることができたのは感慨深かったです。人生を変えてくれた父に感謝でいっぱいです。父のジム、『ジーニアスジム』も盛り上げ、天才の意志を継ぎます。親孝行でききるように精一杯頑張ります。パパみててね!」

 須藤さんは1970年12月25日生まれ、埼玉県出身。高校時代、士道館飯島道場に入門してフルコンタクト空手とキックボクシングを学び、1988年にMA日本キックボクシング連盟でプロデビュー。89年のMA日本バンタム級新人王を獲得した。

 東京北星ジムに移籍後、全日本キックボクシング連盟でランカーとして活躍していたが、プロボクシングに転向。JBスポーツクラブに所属して東日本新人王ライト級準優勝の成績を残した。

 その後、神武館からキックに復帰し、キック初タイトルとなる全日本ライト級王座を獲得。所属ジムがキックボクシング・ユニオン(K-U)に団体移籍し、須藤さんはK-Uライト級王者に認定された。

 Kも-Uが賛同するNKBに参戦し、NKBウェルター級、同ミドル級の同時2階級制覇を達成。2008年の全日本キックが最後のキックボクシングの試合となった。

 同年、極真空手道連盟極真館第7回全日本ウエイト制空手道選手権大会で重量級トーナメントで優勝。キックボクシング、ボクシング、フルコンタクト空手で実績を残したことになる。

 須藤さんはキックで立嶋篤史、金沢久幸、小林聡、尾崎圭司、天田ヒロミなどの名選手と激戦を繰り広げ、「天才」、「怪物」と称された。

 キック戦績26勝(17KO)10敗2分。ボクシング戦績8勝2敗。

 昨年、埼玉県久喜市にジーニアスジムを設立。息子のむらけんが全日本キックボクシング協会からプロデビューしたが、脳梗塞で倒れて活動を休止していた。

 通夜は21日午後6時から、告別式は22日午前9時30分から、いずれもさがみ典礼サイカンホール プリエ久喜(埼玉県久喜市久喜中央4-9-51)で行われる。