論理的に考えれば、抜かされるということには、全く不利益がないはずなのですが、それでも張り合うというのは、人間の「感情」によるものなのでしょう。抜かされたってあなたは負けたわけではありません。自分の意志を持って、自分が走りたい速度で走ってください。

◆迷惑運転2.追い越し車線(右側車線)を走り続ける

このところ、高速道路に乗ると「右側車線は追い越し車線 キープレフト」といった文言が電光掲示板に出ています。そのため、追い越し車線を走り続けるクルマは減った印象がありますが、それでも一定数「ずっと追い越し車線を走りつづけるクルマ」がいます。

追い越し車線は、その名の通り追い越すための車線ですから、追い越しが終わったらスムーズに走行車線(左車線)に戻る必要があります。しかし、「右側車線=追い越し車線=速く走るための車線」と勘違いしている人が一定数いるためか、走行車線(左車線)にクルマがいないのに、ずーっと追い越し車線を走り続けているクルマがいるのです。

追い越し車線キーパーとでもいいましょうか。そんなクルマがいると、その後ろにはクルマが列をなしてしまいます。キーパー目線では、バックミラー見ると、自分の後ろには1台ぐらいしかクルマがいない(距離も離れている)と思うかもしれませんが、その後ろにあなたを抜きたいクルマが多々いるのです。

追い越し車線からどかない行為は、他のドライバーにとって迷惑ですし、渋滞の原因にもなり得ます。また、これは迷惑というだけでなく「車両通行帯違反」でもあるため、追い越しが終わったらきちんともとの走行車線に戻ってください。

ちなみに、私は少しでもスペースがあれば積極的に走行車線に戻るようにしているのですが、そうすると私の後ろを走っているクルマが「もっと速く走らなければならない」と勘違いして、スピードを上げることがあります。私は、そのクルマの後ろにつくのですが、結局、そのクルマは「その速度」で走りたいわけではないため、スピードが落ちます。私は、常に一定速度で走っているため、再度そのクルマを抜かすことになるわけですが、そうなった場合「面倒くさい」と思います。ちなみに、そのクルマが追い越し車線キーパーだった場合、さらなるストレスとなります。

◆迷惑運転3.車の流れに逆らう

赤信号から青信号に変わったときや、渋滞の高速で前が動き始めたときなど、進んでいるのにもかかわらず「なかなか進まないクルマ」がいます。そういうクルマは、前が進んでいるということが気づいたら、猛ダッシュのように進む傾向が多く、なにかと後ろを走っているこちらが「ストレス」となります。

そのクルマの前(自分の前の前)まではすでにスムーズに流れているのに、自分の前が進まない場合「進んでるよ!」と知らせたくなりますし、気づいたら猛ダッシュされるのは、自分と前車との間に大きな差ができて、場合によっては他のクルマに入られる可能性もあります。他のクルマが入っても良いのですが、「もしも変な運転のクルマだったら嫌だ」というストレスは発生。また、『前が進んでいるのに進まない⇒気づいて猛ダッシュ』という行為を繰り返すと、そのクルマの前に違うクルマが多々入ってくるため、こちら側の車線にどんどんクルマが増えてくるというストレスにもなります。

前のクルマが進んだら、そのクルマに合わせて前に進みましょう。

◆「運転に不慣れ」を自覚すべし

以上、特に迷惑と思われる運転を3つ紹介しましたが、普段運転しない方が重視すべきは、自分が「日常的に運転しないドライバー」であるという自覚を持つことだと思います。

特に、最初に紹介した「張り合うクルマ」は若葉マークをつけたカーシェアでも結構な割合いるわけですが、なぜ不慣れなのに張り合うのだろうと、私は不思議に思います。