[画像] 「両者の差は縮まっている。ただ…」”パリ五輪世代”鈴木彩艶と小久保玲央ブライアンの比較論は? 元JFA・GKコーチの興味深い回答

 パリ五輪でおそらく正GKを争うだろう鈴木彩艶(シント=トロイデン)と小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)。才能豊かで将来を嘱望されるこの2人を比較しての評価はどうなるか。元JFA・GKコーチの田口哲雄氏に訊いてみた。

「2022年のU-23アジアカップ(ウズベキスタンで開催)では鈴木選手がレギュラーで、小久保選手が控えでした。当時のその関係性、実力から考えると、両者の差は縮まっていると思います」

 それでも田口氏は小久保よりも鈴木を高く評価する。その理由は以下の通りだ。

「鈴木選手はベルギーのトップリーグで1年間戦ってきました。一方で小久保選手はベンフィカのトップチームで練習こそしていますが、上から数えて3番手か4番手の立ち位置で、試合にあまり出ていません。そうなると、どちらに信頼を置けるかとなれば鈴木選手になります」
 
 小久保について「あまり試合に出ていなかったのに、アジアカップであれだけ高いパフォーマンスを見せたのはポジティブ」と話す田口氏は、一方で「あのパフォーマンスを常に出せるなら試合に出ているはず」との見方をしている。

「U-23アジアカップでの彼は当たっていたとの表現が妥当です。ただ、クラブレベルで判断すると、鈴木選手のほうがコンスタントに試合で起用されていて信頼を置きやすい」

 田口氏が重きを置く判断基準はクラブでの出場率。そうなると、現状では鈴木のほうが使いやすいとの結論に行き着く。もちろんこれはひとつの見解である。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

【PHOTO】コンセプトはFIRE(炎)! 日本代表が新ユニホームを発表! 久保建英、長谷川唯ら選手着用ショット!