[画像] Appleが後払い決済サービス「Apple Payで後払い」の提供を終了することを発表



現地時間の2024年6月17日に、Appleが後払い決済サービス「Apple Payで後払い」の提供を終了することを発表しました。理由としてAppleは「2024年後半からの新しい分割ローンサービス提供のため」と説明しています。

View and manage your Apple Pay Later loan information - Apple Support

https://support.apple.com/en-us/108418



Apple discontinuing Apple Pay Later, ahead of new features launching this fall - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2024/06/17/apple-pay-later-united-states-ending/

「Apple Payで後払い」とは、金利や手数料なしにユーザーが50ドル(約7800円)から1000ドル(約15万7000円)までの商品を6週間にわたって4回に分けて支払うことができるというサービスで、2023年3月28日からアメリカで提供されていました、

Appleが後払いサービスの「Apple Payで後払い」を提供開始 - GIGAZINE



しかしAppleは2024年6月17日に「『Apple Pay後払い』は、新規のローンを提供しなくなりました。既存の『Apple Payで後払い』のローンや購入は影響を受けません」との声明を発表。また海外メディアの9to5Macに対し、「この変更は2024年6月17日をもって有効になる」とのコメントを残しています。

Appleは「Apple Payで後払い」サービスを終了する理由について「2024年後半から、世界中のユーザーがApple Payを用いて支払いを行う際に、クレジットカードやデビットカード、金融機関で提供されている分割ローンにアクセスできるようになります。この新しい分割ローンの導入に伴い、アメリカでのApple Payで後払いの提供を終了します」と述べました。

新しい分割ローンサービスについては、2024年6月に実施された年次開発者会議の「WWDC24」で発表されており、iPhoneやiPadを使ってオンラインやアプリ内で購入する際に、ポイントを使用したり、銀行やクレジットカード会社の分割払いを利用したりできることが明らかになっています。



今回の分割ローンサービスの提供により、これまでアメリカ国内限定で利用可能だった「Apple Payで後払い」サービスを世界中の複数の国で利用できるようになります。Appleは「Apple Payによる簡単で安全かつプライベートな支払いオプションへのアクセスをユーザーに提供することに引き続き注力しており、このソリューションにより、Apple Pay対応の銀行や金融機関と協力して、世界中のより多くの場所で、より多くのユーザーに柔軟な支払い方法を提供できるようになります」と述べています。

なお、Appleは新分割ローンサービスに対応する金融機関について、オーストラリア・ニュージーランド銀行やカイシャバンク、Monzo、シティなどを挙げていますが、日本での対応金融機関やサービスの展開時期などについては明かされていません。