◇スポニチ共催第10回マイナビシニア&レディースカップ第1日(2024年5月25日 千葉県柏市・藤ケ谷CC)

 男女シニアと女子が同組で回る混合戦。大会初出場の宮瀬博文(53=アイ・エー・エス・エス)が69で回り、首位に2打差の2位と好スタートを切った。大会連覇を狙う寺西明(58=安原HD)が5アンダーの67で首位。大和笑莉奈(34=テンダ)が71の5位で女子のトップにつけている。

 最終9番、宮瀬のバーディーパットはカップの縁で止まりかけたが、歓声に後押しされカップインの快音を響かせた。大会初参加で首位に2打差のスタートに「今日はピンを狙う2打目が良かった。アマチュアの人もリズムが良く、楽しくプレーできました」と笑顔で振り返った。

 インからスタートし12番(533ヤード)では3Wでの第2打をカラーまで運び、20ヤードを沈めてイーグル。14番では右の林に入れてダブルボギーと忙しいゴルフも69でまとめた。

 90年からツアーに出場し21歳の92年には当時最年少でのシード選手となり、ツアー通算7勝を記録。シニア入りした21年はシード権を獲得も、22、23年と不振が続き「勝ちたいという気持ちが強く空回りばかり」と2年連続シードを失っている。

 今季は推薦での出場が中心となるが「60歳くらいの人は本当にうまい。自分の体もショットも完全に仕上げないと戦えない」とシニアでの課題も感じている。プロ入り後一緒に行動した加瀬ら雑草軍団のリーダー、中山徹プロがこの4月、77歳で亡くなり「またアドバイスをもらえると思ったのですが」と悼む。

 2打差で迎える最終日。「最近優勝から遠ざかっているのでなんとか」と言葉をのみ込んだ。