2024年5月3日、柏レイソルを2-0と下した試合後、FC町田ゼルビアの黒田剛監督は、エリキの戦列復帰、そしてU-23日本代表の平河悠と藤尾翔太が合流間近という現状について明るいトーンで次のように話した。「やっと、町田のメンバーでできる。地道にリハビリに励んでくれたエリキ、パリ五輪の出場権を勝ち獲ったふたり(平河と藤尾)がいることで、チーム内の競争がより激しくなります。そうした状況下で町田が成長していく姿を見せたいです」 「やっと、町田のメンバーでできる」と少し語気を強めて言ったあたりに、黒田監督の本音が見て取れた。 
 平河、藤尾がU-23日本代表活動に専念した川崎戦後、町田はリーグ4試合を戦って2勝2敗ながらもどうにか首位にいる。どうにか踏ん張ったタイミングで、昨季J2MVPのエリキ、スピードスターの平河、キープ力抜群の藤尾が戻ってくるのは朗報だろう。 より競争意識の高い集団となって、J1リーグでさらなる旋風を巻き起こすことを、黒田監督は期待している。取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)【記事】「お前ら、帰ってきたらポジションないよ」昌子源が明かす“平河悠と藤尾翔太とのエピソード”「「正直、アイツらがあっさり試合に出るようじゃ、町田に未来はない」