《24年間にわたりお世話になりました株式会社長良プロダクションから独立して、新たに活動をしていくことになりましたので、ご報告申し上げます。》

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 4月27日、デビューから所属していた長良プロダクションから独立し、新会社「KIIZNA(キズナ)」を設立、再スタートすることを発表した歌手の氷川きよし(46)。2022年末のNHK紅白歌合戦を最後に23年1月から芸能活動を休止していた氷川は、東京(8月16日.17日)、大阪(9月4日.5日)、埼玉(10月11日)で開催予定のコンサート「KIYOSHI HIKAWA+KIINA. 25th Anniversary Concert Tour 〜KIIZNA〜」で復活するという。

 多くのファンが氷川の活動再開に歓喜する中、宙ぶらりんになっているのが芸名問題だ。氷川が近年こだわってきた愛称「Kiina」は、新事務所名のモチーフとなるなど思い入れが強く、独立後は氷川きよしではなく、Kiinaで再出発すると見られていた。だが、前事務所の長良プロが23年5月18日に、「Kiina」と「KIINA」の商標登録を出願しているため、Kiinaという芸名の使用に黄色信号が点滅しているという。

「商標登録は氷川の独立阻止ととられました。現在審査中の商標登録が認められた場合、登録日から10年は無断で使うことはできない。4年前に氷川がカミングアウトとも受け取れるイメチェンをしてから、度々名乗ってきた“キーナ”や“キー”という愛称は、彼が自由に生きていくための象徴と言われていました。今回、新事務所設立のあいさつでは、氷川きよしとKIINA.の両方を明記しています。“KIINA”に“.”(ピリオド)をつけて表記しているのは商標対策なのかもしれません」(芸能ライター)

 氷川は長良プロ創業者の故・長良じゅん氏に見出され、演歌のプリンスとして大ブレークを果たしたが、育ての親である長良氏が12年5月にハワイのゴルフ場で不慮の事故死を遂げてから、事務所との間にすきま風が吹き始めたと言われている。

■氷川が独立の意思を固めたお家騒動

 長良プロの元社員はこう話す。

「2代目社長とは何かとそりが合わず、イメチェンや金銭問題を含めて感情的なしこりがありました。一昨年9月に社長がカネの使い込みを疑って幹部社員に暴行を働いたという記事が『週刊文春』に報じられた際、社員数名が退社したこともあって、氷川は活動休止を機に独立の意思を固めたようです」

 活動休止中の氷川は、すでに撮影されていたアース製薬の害虫駆除スプレーの新CMが昨年4月から放送され、23年9月6日の46歳の誕生日にはカバーアルバムが発売されたが、近況については伝わってこなかった。独立を切望していた氷川だが、そう簡単に事は運ばなかったという。

「独立の障害になっていた一つが、高級住宅地に建つ氷川の豪邸でした。この豪邸に長良プロが3億円超の抵当権を設定していました。要は事務所への借金です。生前、会長は『よく働いてくれたから、家はきよしに上げた。お金は返す必要はない』と話していたみたいですが、抵当権は外されていなかった。そのため、会長の急死後も借金という形で残ってしまったということのようです」(前出・長良プロ元社員)

 多くのファンやスタッフ、関係者との絆を新事務所名に込めた氷川だったが、今回の独立に何かスッキリしない印象を持っている人は少なくない。

「今回金銭問題が片付いたため、独立に動き出すことができましたが、気になるもう一つの障害である芸名問題がどうなるのか。今双方の弁護士同士が話し合っているようですが、彼の今後がとても気がかりです」(前出・芸能ライター)

 8月の復活コンサートに向けてあらゆる準備をしているという氷川。前途洋々たる未来を多くのファンが望んでいることだろう。

(本多圭/芸能ジャーナリスト)