縮毛矯正と言えば、美容室でおなじみの、髪をさらさらストレートにするメニュー。

しかし縮毛矯正以外にも、ストレートパーマや髪質改善など似通ったメニューが多いため、どれをオーダーすれば良いのか悩んでしまいますよね。

そこで今回は、縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善、それぞれの違いやヘアダメージのリスクを詳しく解説。

髪質に沿ったメニューの選び方・かける頻度、ご自宅でのヘアケア方法もご紹介いたします。

くせ毛をさらさらストレートにしたい方、扱いづらい髪にお困りの方、ぜひご参考ください。


※商品の情報は2024年2月執筆・調査時点のものです。
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縮毛矯正やストレートパーマで髪がまっすぐになる仕組みとは?




そもそも髪のくせやうねりは、毛穴や毛根のゆがみのほか、毛髪の主成分であるたんぱく質どうしの結びつきが乱れていたり、分布が偏ることで発生します。

このたんぱく質の結びつきは「シスチン結合」と呼ばれており、くせ毛や天然パーマの方は、シスチン結合が不揃いな状態。

美容室でのストレートメニューは、髪内部のたんぱく質へ作用する薬剤を使い、シスチン結合の切断と繋ぎ直しを行っています。

縮毛矯正にストレートパーマ・髪質改善ストレート、どのメニューにも共通しているのは、2種類の薬剤を用いる点。

シスチン結合を切る薬剤は還元剤、再結合させる薬剤は酸化剤と呼ばれています。

次項から、縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善、それぞれの特徴や違いを見ていきましょう。

縮毛矯正の特徴やストレートパーマとの違い・ダメージリスク


美容室でのストレートメニューの内、もっとも矯正力(髪をストレートにする力)を持つのが、縮毛矯正。

アルカリ性の還元剤と、ストレートアイロンを使った丁寧な髪の伸ばしが、大きな特徴となります。

髪をストレートにする力が強い縮毛矯正




縮毛矯正はアルカリ性の還元剤を使って、たんぱく質どうしの結びつきである、シスチン結合を切断します。

シスチン結合が切れた髪の内部は、たんぱく質達が移動しやすい状態。

このタイミングを狙って、ストレートアイロンによる、きめ細やかな熱処理を行います。

髪の根元から毛先にかけて、細身のクシを用いながら、アイロンの熱を均一に付与。

たんぱく質達を整列させた後に、酸化剤を使ってシスチン結合を繋ぎ直すことで、湿気や汗の影響を受けにくい、ストレートヘアを形作っています。

ストレートパーマと違い、縮毛矯正は時間がかかる・値段も高め




縮毛矯正では2〜3回の洗髪・ヘアドライに加え、ストレートアイロンでの熱処理が必要不可欠。

そのため時間はもちろん、美容師さんの技術も要するメニューだと言えるでしょう。

施術時間は、2時間から3時間。地域や美容室によりますが、価格は2万円前後が相場となります。

縮毛矯正は矯正力が強い分、ヘアダメージのリスクも




ご説明の通り、縮毛矯正は薬剤による化学反応を利用して、髪内部の形を変えています。

2時間〜3時間で、髪は還元と酸化を味わうため、多かれ少なかれケミカルダメージを受けることに。

また、ストレートアイロンによる熱処理も加わることから、摩擦および熱ダメージも避けられません。

数ある美容室のメニューの中でも、ヘアダメージリスクが高い施術だと言えます。

ストレートパーマの特徴や縮毛矯正との違い・ダメージリスク


縮毛矯正と同じく、アルカリ性の還元剤を使うストレートパーマ。特徴や、縮毛矯正との違いを解説します。

縮毛矯正とは違い、ストレートパーマは熱処理を行わない




ストレートパーマは、カール・ウェーブしたパーマ毛を戻すほか、ちょっとしたうねりや広がりといった、弱いくせ毛に用いられるストレートメニューです。

縮毛矯正と大きく異なるのは、熱処理の有無。

アルカリ性の還元剤で乱れ気味なシスチン結合を切り離し、酸化剤で繋ぎ直すのみとなるため、ストレートアイロンの出番はありません。

したがって、施術時間は1時間から1時間半ほど。

価格も、縮毛矯正よりお安い1万円前後が平均となります。

ストレートパーマではガンコなくせ毛は伸びにくい




ストレートパーマには「ストレートアイロンでまんべんなく髪を伸ばす」という工程がありません。

薬剤の力のみで髪内部のたんぱく質の並びを整えるため、天然パーマや整えにくいガンコなくせ毛の場合、不満の残るストレートとなる恐れがあります。

縮毛矯正よりストレートパーマの方がヘアダメージは控えめ




ストレートパーマで懸念されるのは、薬剤によるダメージ。

縮毛矯正と同じ薬剤を使用するため、還元剤および酸化剤による、ケミカルダメージが発生します。

しかしストレートアイロンによる、摩擦・熱ダメージは受けないため、縮毛矯正よりも髪が傷む可能性は低いと言えるでしょう。

髪質改善の特徴・ストレートとトリートメントの違い



美容室ごとにメニューの呼び名が異なるため、広いくくりで認知されている髪質改善。

大きく分けて、髪質改善ストレートと髪質改善トリートメントの、2タイプに分類できます。

髪質改善ストレートは酸性の薬剤を用いた縮毛矯正メニュー




縮毛矯正もストレートパーマも、還元剤はアルカリ性なのに対し、髪質改善ストレートは酸性の還元剤を用いるケースがほとんど。

髪の毛は弱酸性のため、それに近い酸性の薬剤を使用し、髪の負担を減らすことを目標としています。

その特性から、酸性ストレートと称されるケースも!

アルカリ性の還元剤を使うことが難しい、ハイダメージ毛でもオーダー可能なのが、髪質改善ストレートの大きな魅力と言えます。

ヘアダメージ度・美容師さんの技量も関わる髪質改善ストレート




しかし、ヘアダメージがそこまで進行していない髪の場合、くせの伸びやストレート具合に満足できない恐れがあります。

さらに懸念すべきは、ストレートアイロンによる熱処理。

髪質改善ストレート(酸性ストレート)の薬剤は、穏やかに作用するため、アイロンで熱を与えて効果をアップさせる必要があります。

「水抜き」や「ウェットアイロン」と称される、湿った髪への熱処理が必要となることから、美容師さんのテクニックも要求されがちです。

よって、価格も2万円前後が目安となり、施術時間も縮毛矯正と大差ない、2時間から3時間が基本となるでしょう。

髪質改善トリートメントはヘアケアメニューの1種




ストレートアイロンによる熱処理があれば、酸熱トリートメント。

濡らした髪に濃密なトリートメントを塗布するならば、システムトリートメントに分類されます。

熱処理のある酸熱トリートメントの場合は、1時間ほどの施術時間に、価格は1万円前後から。

システムトリートメントの場合、30分前後の時間で5千円から試せる、特別なヘアケアメニューだと言えます。

髪をストレートにする効果は見込めない髪質改善トリートメント




ストレートメニューではなくヘアケアメニューのため、くせ毛の伸びには期待できません。

パサつきやうねりといった、ヘアダメージが原因の扱い辛い髪を、まとまりやすく・手触り良くする効果を見込めるでしょう。

どのストレートメニューを選べば良い?髪の悩み別に解説


縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善の違いをご説明したところで、髪質やヘアダメージに沿った各メニューの選び方を解説します。

こちらの選び方を参考に、美容師さんに髪の状態を見てもらいながら、相談してみてくださいね。

強いくせ毛や天然パーマ、ヘアカラー・パーマ未経験なら縮毛矯正




くせ毛度合いC以上の方や、ヘアカラーやパーマの経験が無い方には、縮毛矯正をおすすめします。

くせが顕著な髪の場合、ストレートパーマおよび髪質改善ストレートでは、髪のくせが伸びきらず、ストレート具合に不満が残る可能性大。

加えて、ヘアカラーやパーマの経験が無い方にも、縮毛矯正を推奨します。

アルカリ性の還元剤とストレートアイロンによる熱処理で、髪内部のたんぱく質をしっかりと並び変える必要があります。

もちろんヘアダメージの状況や髪質によっては、ストレートパーマや髪質改善ストレートの方が、髪への負担が少ないケースも。

美容師さんに、いまの髪の状態をチェックしてもらいましょう。

ゆるいくせ毛・細毛・猫っ毛ならストレートパーマ




くせ毛度合いA〜Bの方や、細毛・猫っ毛といったやわらかな髪質の方は、ストレートパーマがベター。

直毛に近いゆるめのくせ毛は、髪内部のシスチン結合が整列気味。

また細毛さんや猫っ毛さんは、その細さゆえ、髪表面のキューティクル層が普通毛・硬毛より薄い傾向にあります。

ゆるいくせ毛さんや細毛さんが縮毛矯正を行ってしまうと、ストレートアイロンによる熱処理が、重いヘアダメージに繋がる恐れがあります。

なお、ヘアダメージが原因のゆるいくせ毛の場合は、髪質改善トリートメントの方が、求める仕上がりに近づけるケースも。

美容師さんのカウンセリングを受けつつ、相談してみましょう。

ブリーチやダブルカラーを繰り返した髪には髪質改善ストレート




ダメージレベル4〜5に該当する髪は、水に濡らすと、ゴムのように伸びる傾向があります。

そんなハイダメージ毛に縮毛矯正・ストレートパーマの薬剤を用いると、断毛やチリチリ髪といった、深刻なダメージ毛になりかねません。

髪質改善ストレートは酸性の薬剤を使用することから、縮毛矯正・ストレートパーマよりも、髪への負担が少ない施術が期待できます。

なお、根元付近の新しく生えてきた髪については、そこまでダメージが蓄積されていないため、縮毛矯正・ストレートパーマの方が適する場合も。

これまでのヘアカラーやブリーチ・パーマの経験を美容師さんに話し、判断してもらうのがおすすめですよ。

パサつきや指通りの悪い髪には髪質改善トリートメント




ご説明の通り、ストレートメニューには分類されない髪質改善トリートメント。

ダメージレベル1〜3の、パサつき・うねりにお悩みの方におすすめの、ヘアケアメニューとなります。

熱処理が必要な酸熱トリートメントが良いのか、システムトリートメントが良いのか、求める質感や実際のヘアダメージによって異なります。

美容師さんに髪の状態を見てもらいつつ、仕上がりの相談も行うと、満足度の高い仕上がりを見込めますよ。

縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善、かける頻度の違い


どのメニューも時間や費用がかかる分、どれくらい持つのか・再施術はいつか、タイミングを知りたい方も多いのではないでしょうか。

各ストレートメニューのかける頻度について、目安をご紹介します。

縮毛矯正をかける頻度は3ヶ月〜目安




髪の伸び具合にもよりますが、ショートヘアなら3ヶ月おき、ミディアムなら4〜5ヶ月ごと、ロングヘアは半年間隔が目安となります。

ご案内の通り縮毛矯正は、髪のシスチン結合に作用するアルカリ性の還元剤と、ストレートアイロンによる熱処理が必要なメニューです。

数ある美容室メニューの中でも一二を争うほど、髪への負担が大きい施術のため、短いスパンで髪全体に縮毛矯正を施すのは御法度。

髪が伸びるにつれ、新しく生えた根元付近のくせ・うねりが気になる場合は、その部分のみ縮毛矯正をかけることを推奨します。

ストレートパーマの頻度は3ヶ月に1回を基準に




縮毛矯正と同じく髪の長さが関わりますが、基本は3ヶ月に1回を基準にしましょう。

髪の毛は1ヶ月で1cm伸びるといわれており、ストレートパーマをかけた髪も、根元部分からスタイルが崩れていきます。

まとまりよく、ボリューム調整しやすいスタイルを目指すならば、3ヶ月に1度、ストレートパーマを当て直すのがベターでしょう。

なお、湿気や汗でヘアスタイルが崩れる方は、部分的な縮毛矯正を。

髪が傷んでまとまりが悪いと言う方は、髪質改善ストレート・髪質改善トリートメントが有効なケースも。

担当の美容師さんに相談してみましょう。

髪質改善はどれくらい持つ?かける頻度は?




髪質改善ストレートの場合は、縮毛矯正と同程度の頻度でかけ直すのがおすすめ。

ショートヘアなら3ヶ月おき、ミディアムなら4〜5ヶ月ごと、ロングヘアは半年間隔が目安となります。

縮毛矯正と同じく熱処理を施すストレートメニューのため、短期間で何度もかけ直すと、髪へのイジメに繋がりますのでご注意を!



髪質改善トリートメントは、ヘアダメージに沿ってリクエストすると良いでしょう。

縮毛矯正やハイトーンカラーを行った後や、季節ごとのヘアダメージなど…。

傷みによる髪のパサつき・うねりが気になったタイミングで、髪質改善トリートメントをオーダーしてみてくださいね。

縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善、おすすめのヘアケア方法


美容室でのストレートメニューは、髪内部のたんぱく質に作用する薬剤や、ストレートアイロンによる熱処理など、髪への影響が大きめ。

施術後は「髪の負担を減らしながらキレイに保つ」ためのホームケアが重要となってまいります。

縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善後の注意点や、ご自宅でのヘアケア方法、おすすめのヘアケアグッズをご紹介します。

施術後1週間は残留した薬剤成分を取り除くことを意識




専用の薬剤を使って髪をまっすぐに整える、縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善ストレート。

薬剤のほとんどは、美容室でのシャンプーにより洗い流されますが、まれに髪内部に薬剤の成分が残るケースがあります。

髪内部に薬剤が残ってしまうと、手触りの悪さやパサつきといった、ヘアトラブルに繋がることに。

残った成分は、ご自宅でのシャンプーで洗い流しましょう。

髪を労わるために洗浄力の弱いシャンプーを使ったり、髪の表面に膜をはるようなトリートメント・コンディショナーを用いると、残留成分が出て行き辛い髪となってしまいます。

縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善ストレート後、1週間は、各ストレートメニューに合ったシャンプー・トリートメント・コンディショナーの使用を推奨します。

縮毛矯正およびストレートパーマは、アルカリ除去ができるシャンプーがおすすめ。

髪質改善ストレートは、ケミカルクレンジングを意識しましょう。

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濡れた髪はとにかく丁寧に扱う




髪の毛は三層構造。

一番外側、表面にうろこ状に重なったキューティクルは、水に濡れると剥がれたり傷つきやすくなる特性を持ちます。

ストレートメニューを施した髪は、薬剤・熱処理により、大きくダメージを受けた状態。

そんな髪のキューティクルが傷つき剥がれると、ツヤ・手触りの低下のほか、髪内部の成分流出による、枝毛や切れ毛が発生してしまうことに。

したがって、濡れ髪状態のときは、優しく丁寧な取り扱いを心がけましょう。

シャンプーは十二分に泡立てる、タオルでの水気取りはゴシゴシNG、濡れた髪は目の粗いクシでとく…など、キューティクルに配慮してくださいね。

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お風呂上がりは20分以内のヘアドライを意識




まとまりの無さや寝癖に悩みにくいストレートヘアと言えども、ドライヤーを怠れば、パサつきや広がりといった、残念な仕上がりになりかねません。

加えて、濡れた髪を長時間放置すると、摩擦によるキューティクルのダメージリスクが高まります。

特に、髪質改善ストレートを選ぶ程のハイダメージ毛は、毛先を中心にキューティクルが減っており、髪内部もスカスカな状態。

そんな傷つきやすい髪を、濡れた状態で放置する、もしくは自然乾燥で仕上げてしまうと、さらなるダメージを髪に与えてしまいます。

ヘアダメージのリスクを減らすには、入浴後、20分以内のヘアドライがおすすめ。

可能ならば温度調整ができたり、低温で乾かせるドライヤーを用いるのが、望ましいでしょう。
温度調整可能なアイテムは高級ドライヤーに多く、速乾ドライヤーは風量に注目して選ぶと◎

それぞれこちらの記事でまとめておりますので、ぜひチェックしてみてください。
>>高級ドライヤーおすすめ比較ランキング15選!人気・選び方・違いを解説

>>速乾ドライヤーおすすめ人気ランキング12選!大風量で早く乾く品を比較紹介


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アウトバストリートメントで髪に潤いを




くせやうねりを取り、さらツヤ髪が手に入る、縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善ストレート。

美容室での仕上がりに満足しても、ホームケアを怠ってしまうと、ツヤが無く広がりやすい、パサつきストレートになりかねません。

ストレートメニューを施した髪には、保湿がマスト。

洗い流さないタイプのアウトバストリートメントやヘアオイルを、ドライヤー前・外出前に髪へ塗り、乾燥を避けるよう意識しましょう。

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ヘアアイロンの温度は140℃を基準に




縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善ストレートをかけた髪でも、ストレートアイロンやコテによるスタイリングは楽しめます。

しかし、これまでよりも確実にヘアダメージが蓄積されているため、高温・長時間のアイロンスタイリングは禁物です。

ストレートメニューを施した髪へのアイロンは、温度は140℃を基準に、5秒以内に毛束から外す、同じ毛束に何度も熱を与えない…。

この3つの条件が、重要となってまいります。

温度設定が可能なヘアアイロンを選ぶほか、ヘアセットが保持できるスタイリング剤選びにも注力してみると良いでしょう。

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縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善にまつわるQ&A


縮毛矯正やストレートパーマ・髪質改善をすれば髪のダメージは治る?


治りません。

皮膚やお肌には、傷および荒れに対する自然治癒力・回復力がありますが、髪の毛(毛幹)は死んだ細胞です。

一度ダメージすると、髪は元には戻りません。


縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善によって、髪の傷みが減ったように錯覚してしまうのは、髪内部のたんぱく質の結びつきが、薬剤や熱処理により整うため。

たんぱく質どうしの結びつきが整うと、髪のくせやうねりが落ち着くことから、手触りやツヤ感がアップします。

その結果、ヘアダメージが治ったように感じてしまうのだと考えます。

縮毛矯正や髪質改善ストレート(酸性ストレート)は、熱処理を伴うストレートメニュー。

縮毛矯正・ストレートパーマは、強いアルカリを含む還元剤を用います。

いずれも髪への負担は大きいため、かけ直す頻度を美容師さんと打ち合わせしつつ、ご自宅でのヘアケアにも力を入れてくださいね。


縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善、どれが1番痛む?




総合的に判断すると、縮毛矯正が最もヘアダメージリスクが高く、ストレートパーマは薬剤によるケミカルダメージが懸念されます。

また髪質改善ストレート(酸性ストレート)は、ヘアアイロンによる熱・摩擦ダメージの可能性が高い施術と言えるでしょう。

なお「傷みが少なそうだから…」と、ストレートパーマや髪質改善ストレート(酸性ストレート)をオーダーした結果、ストレート具合に不満を持つケースも少なくありません。

髪の状態に合ったストレートメニューを選べるよう、美容師さんのカウンセリングをもとにした、相談・リクエストを行ってくださいね。


縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善、値段に大きな差がある理由は?




工程や施術時間の違いが、値段の差に関わっていると考えます。

縮毛矯正と髪質改善ストレート(酸性ストレート)は、ストレートアイロンを使った、丁寧な髪の伸ばしが必要不可欠。

髪を薄く束で取りながら、均一に熱を与えて、さらツヤまっすぐな髪を形作っています。

髪が長くなるほど、あるいは毛量が増えるほど、このアイロンワークに時間を費やすこととなるため、2時間〜3時間の施術時間が必要となるでしょう。

いっぽうストレートパーマには、アイロンによる熱処理がありません。

薬剤の力だけで髪のくせを伸ばすことから、施術時間は1時間〜1時間半ほどが目安となります。

こういった工程・時間の違いが、5千円〜1万円の差額となっています。



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※上記の商品情報・サービスは2024年2月15日調査のものです。変更や売り切れ、値段が変更されている可能性もありますので、それぞれの販売ページで詳細をご確認ください。
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