【AFP=時事】米プロバスケットボール(NBA)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は14日、ドレイモンド・グリーン(Draymond Green)を「無期限出場停止」にしたNBAの判断について、期限を設けない処分によって同選手が自身の振る舞い方を変える良い機会になると支持した。

 グリーンは12日のフェニックス・サンズ(Phoenix Suns)戦で腕を乱暴に振り回して相手のユスフ・ヌルキッチ(Jusuf Nurkic)の頭を殴打し、今季3度目の退場になった後、13日にNBAから処分を科された。

 これまでも厳しい処分対象となる騒動を繰り返してきたグリーンは、先月にもミネソタ・ティンバーウルブズ(Minnesota Timberwolves)のルディ・ゴベール(Rudy Gobert)にヘッドロックを見舞い、5試合の出場停止処分を科されたばかりだった。

 カーHCはこの日、ロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)戦を控えた報道陣の取材で、グリーンを無期限出場停止にした前代未聞の処分は適切な措置だったとして「妥当だと思う」と述べ、「私からすれば、これはバスケットボールのためというより、ドレイモンドの手助けになる」と話した。

「ドレイモンドにとっては、試合から離れて人生におけるアプローチの仕方を変える良い機会になる。それは、簡単にやれることではない」

 また、先月のゴベールの一件でリーグから5試合の出場停止処分を受けていた中で、今回の騒動に対する処分がより厳しいものになったのは当然のことだとし、「『5試合の処分に服せば、彼は問題ないだろう』とは言えない」と述べた。

「ルディの件でリーグは5試合と判断したが、試合数を決めても解決にならない」

「解決策は、ドレイモンドを助け、彼に必要な手を差し伸べ、変化の機会を与えて彼やチームを手助けするだけでなく、彼の残りの人生を支援することだ」

【翻訳編集】AFPBB News

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