ラグビーW杯

 ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会は28日(日本時間29日)、決勝が行われ、世界ランク1位の前回王者・南アフリカが2位ニュージーランドに12-11で勝利した。歴史的死闘を演じ、単独最多4度目の優勝。一方、2大会ぶり王座奪還を逃したニュージーランドの主将の振る舞いが注目を集めている。海外キャスターが画像付きで「この男からは品格が溢れ出ている」と伝えた。

 どの試合で敗れてもやることは変わらない。立ち上がったのはニュージーランド主将のFLサム・ケイン。表情からは落胆の色が隠せない。しかし、レフェリーと握手を交わし、気丈に振る舞った。

 画像をX(旧ツイッター)に公開したのは、オーストラリア公共放送ABCのプロデューサーでキャスターも務めるブライス・パーカー氏。文面にこうつづった。

「試合後の振る舞いについてサム・ケインを称賛する。W杯決勝で初の退場選手になっただけでなく主将でもあったことに、どれほど落胆していたか想像つかない。この男からは品格が溢れ出ている」

 ケインは3-9の前半29分、右肩が相手の顔面に入る危険タックル。チームのための懸命なプレーだったが、のちにレッドカード判定でW杯決勝史上初の退場者となる失態を犯してしまった。チームは大黒柱を欠く窮地に。結果的に逆転はならなかったが、敗者の行動が脚光を浴びていた。

(THE ANSWER編集部)