ひやむぎを食べるときに、商品によっては、ピンク色の麺や緑色の麺が1〜2本混ざっていることがあり、気になったことはありませんか。ひやむぎには、なぜこうした“カラー麺”が混ざっていることがあるのでしょうか。「手延ひやむぎ『揖保乃糸』」などを販売する兵庫県手延素麺(てのべそうめん)協同組合(兵庫県たつの市)の担当者に聞きました。

見た目が似ているそうめんと区別

Q.ひやむぎには、ピンク色や緑色の麺が混ざっていることがありますが、なぜなのでしょうか。理由について、教えてください。

担当者「揖保乃糸では、昔からひやむぎにピンク色と緑色の麺をそれぞれ2本ずつ入れています。ひやむぎとそうめんは見た目では区別しにくく、『色付きの麺が入っているのはひやむぎですよ』と、お客さまに提示するためです。

また、ひやむぎを盛り付けたときに白い麺からちらりと2色の色麺が見えることで、お客さまに涼しさや爽やかさを感じていただきながら召し上がっていただきたいという思いもあります。「手延ひやむぎ『揖保乃糸』」の製造時は、色麺をパッケージの正面に見えるようにするため、手作業で丁寧に1本1本入れています」

Q.色が付いている麺と色が白い麺とを比較した場合、味に違いはあるのでしょうか。

担当者「天然の着色料を使用しており、無味無臭のため、味の違いはほとんど感じられないと思います」