水原希子がiroha10周年記念会見で「10年前からファンでした」と告白。熊田曜子、藤田ニコルら女性芸能人も続々セルフプレジャー”カミングアウト”の理由

3月3日、女性向けセルフプレジャーの最大手ブランド「iroha」(株式会社TENGA)が10周年を迎え、会見にはアンバサダーモデルとして起用された水原希子も登場。当日は読売新聞朝刊にirohaのブランド広告がセルフプレジャーアイテム史上初めて掲載されたほか、会見では水原さんが自身のセルフプレジャー体験を告白した。

水原希子が「振動を大事にした」新作を共同開発

2月28日にパリで行われたSAINT LAURENTの秋冬コレクションにもアンバサダーとして参加した水原希子。黒のシアー素材の透け透けドレス姿が話題になったが、その興奮冷めやらぬ3月3日には「iroha10周年記念記者発表会」に登場。

irohaの会見上ではキュートなヘソだしルックで登場

会見当日の水原は終始テンションが高く「以前からirohaさんとは何かご一緒できたらいいなあと思っていたので、お話をいただいた時は本当に嬉しかった」とアンバサダー就任に歓喜。

また「10年前、私もirohaに個人的に出会って、ひと目見て女性向けのセルフプレジャーアイテムだとわかることに感動して。それからirohaのファンでした」と、10年来のirohaファンだったことも告白。

丸テーブルがいくつも点在する会見上で「今日はテーブルひとつひとつに回って皆さんとお話ししたいくらい、irohaにご興味を持って下さる皆さんとお会いできて嬉しいです」と満面の笑みを浮かべた。

TENGA社の国内マーケティング部長の西野芙美さん(左)らと共にトークセッションする様子

しかもこの日、なんとirohaと水原は新商品も共同開発中だということも発表。これまで昨年12月から今年3月に至るまで2回ほど開発会議を経ているようで、水原は「私は海が大好きでスキューバダイビングをよくするんですが、大好きな海の生き物からインスピレーションを得て、振動を大事にしたアイテムを作っている」と発言。

その気になる共同開発商品は「現在の開発の進捗状況は65%で、今夏発売予定」なのだとか。

TENGA本社で開発会議に参加する水原。熱心に社員と話す

熊田曜子も自著で「最強の美容効果」

これまでセルフプレジャーグッズ界では吸引タイプのアイテム「ウーマナイザー」シリーズで「マリリン・モンローモデル」が発売されたことはあったが、世界的にも活躍する現役の人気モデル兼女優本人が開発に参加するというのは、まさに世界初の試みだ。

またこの日は、iroha誕生の10年前から今に至るまでの女性向けセルフプレジャーに対する世の中の意識の変遷などについてのトークも白熱。

水原はこの10年間を「世界的に見ても女性のセルフプレジャーのことって話されてこなかった。近年ようやく話せるようになってきて、いい時代になってきたなと思います。みんながもっとオープンに話していけたらいいなと思いますし、いろんな側面から見たらすごく大事なことだと思います」と言い、

さらに「最近、母ともそういう話ができるようになった。母は(シリアスではないが)疾患が見つかって、それ以降、健康の側面からもセルフプレジャーは大事だという話をした。女性ホルモンを活性化していくという意味でもすごく大切なことだと思う」とも熱心に語った。

創業当時からプロダクトデザインへのこだわりが強いTENGA。会見が行われたのは雛まつり当日だったため、会場では商品をひな壇のように飾る粋なはからいも

水原のセルフプレジャーカミングアウトはとても健やかで、まさにセルフプレジャーを巡る歴史の1ページとなった感も。

水原さんが手に持つのはiroha「ゆきだるま」という名のローター。「一番のお気に入りです!」と笑顔

昨今は、女性芸能人たちが続々と自らのセルフプレジャー観をカミングアウトしている。会見場で同席した「恋人・夫婦仲相談所」所長で日本フェムテック協会の顧問でもある三松真由美氏が言う。

「三児の母となっても現役グラドルを貫く熊田曜子さんは自著『Juicy Girl featuring 熊田曜子』で最強の美容効果は毎日のセルフプレジャーと打ち明け、道端アンジェリカさんなどはある雑誌のインタビューで産後の膣ケアにオイルマッサージは欠かせないと仰っています。

昨年8月に発売された雑誌『anan』のSEX特集内では蛙亭のイワクラさんを始めとした5人の女性芸人さんが“ひとりエッチ事情”などをぶっちゃけトークしていたのも微笑ましかったですね」

藤田ニコル、SHELLYも

この他、モデルの藤田ニコルはセルフプレジャーを“ご自愛”と名づけ、SNSやテレビなどでも「AV見てる」「それでご自愛してる」「むしろ隠す方がおかしい」と、清々しすぎるカミングアウト。

また、タレントのSHELLYは自身のYouTubeチャンネルでセルフプレジャーの効能を大真面目に解説するなど、かつての“タブー感”も今は昔。それどころか、女性タレントとしてセルフプレジャーをカミングアウトしたりフェムテックを推奨することが「カッコよくて素敵!」とイメージアップにも繋がる時代になってきたと言える。

前出の三松氏が言う。

「もちろん誰もがどんな場所でも性の話をあけすけに話せるようになればいいと言ってるわけではありません。先に述べたような女性芸能人たちが性の話をポジティブに発信してくれることで”女性の性は秘めるべきこと”という固定概念が崩れ、性を楽しみ、女性であることを楽しむ方が増えていくことに期待したいですね。なにより性にまつわる行為やセルフプレジャーは人生の喜びや豊かさ以外の何物でもないのですから」

今年1月に発売された高性能バイブレーター「iroha mai」。新しい技術で可能となった音波刺激で奥にまで深い振動が届くという

世の女性の誰しもが「私の人生を豊かにできるのは、私だ」と胸を張って言える世の中にしていくためにも、水原をアンバサダーに起用したこれからのirohaにも期待したい。

3月3日の読売新聞朝刊に掲載された広告。セルフプレジャーアイテムの広告が同紙に掲載されるのは初

取材・文/河合桃子 撮影/井上たろう