「ランクル70」欲しいけど買えない… 何がネック?

 どんな悪路でも走破できることで定評があるトヨタ「ランドクルーザー(ランクル)」。2021年にデビューした新型モデルの300系は、あまりの人気に生産が追い付かず、受注が一時停止されるという事態になっています。
 
 ランドクルーザーシリーズはトヨタを代表する本格四駆で、初代モデルは1954年登場というロングセラーモデルです。

オーストラリアでは今でも新車のランクル70が販売されている

 そのなかでも、1984年に6代目モデルとして登場した「ランドクルーザー70(ランクル70)」は、2004年に国内販売が終了するも、オーストラリアなど海外ではヘビーデューティなモデルとして、現在も販売が続けられています。

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 また、日本ではランクル70登場30周年を記念し、70シリーズの復活を望むファンの強い要望に応えるべく、2014年に期間限定で再販。4ドアバンに加え、国内初のピックアップモデルが販売されるなど、話題となりました。

 そんなランクル70が再々販されるとのウワサが広まっています。真偽は定かでないものの、それに対してツイッターなどSNSではさまざまな反響が見られます。

「令和にランクル70が復活!?」「ランクル70再再販するの? まじかー」と驚きの声が上がるほか、やはり多いのは「購入したい」という声です。

「70ランクル再々販かー。欲しい」「ランクル70再販に備えて貯金しなきゃ」など、購入に意欲的な投稿が見受けられました。

 また、「ジムニー5ドアを買うと意気込んでいたんだけど、伏兵再販ランクル70が現れたことで選択がとても難しくなった」「5ドアのジムニーか70ランクルか悩むところだ…」との投稿も。スズキは「ジムニー5ドア」を2023年1月にインドで世界初公開しており、こちらも日本導入が決定しているわけではないものの、ランクル70とジムニー5ドアで迷っているという様子がうかがえます。

 一方、「70ランクル再々販とか。めっちゃそそられる。でも、バン設定でまた1ナンバーなんでしょうね…」「クルマ買い替えたいけどランクル70みたいな見た目で燃費良いクルマないよな…」「ランクル70いいなぁ。買いたくても台数的に買えるかわからんけど興味は滅茶苦茶ある」など、欲しいけど買えないという人もいるようです。

 ほかにも、「マジでランクル70欲しいなー。嫁さんにジャブ打ってるけど当たってる気しんわ」「ランクル70、奥さんNG出てる人多いですねw 我が家も同様です」「ウチの奥さんに70に乗り換えたくない?って聞いたら、速攻いらねって言われる。ですよね〜」「再々販とウワサのランクル70を欲しい旨を嫁さんの機嫌の良さそうだった日曜日に意を決して伝えた…負け戦濃厚…」など、家族の同意が得られないという理由で購入を断念せざるを得ない人も見受けられます。

 古めかしく見える無骨なデザインで、ボディが大きくて運転しづらそうに思えるランクル70は、男性にとっては魅力的に映っても、女性にはあまり刺さらないのかもしれません。ランクル70を家族で乗ることを考えると、手を出しづらいさまざまな事情があることがSNSの反響から明らかになりました。

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 オーストラリアで販売されている現代のランクル70は2022年11月にアップグレードを受けています。

 151kW/430Nmを発揮するパワフルな4.5リッターV型8気筒ターボディーゼルを搭載し、デュアルレンジトランスファーケースを介して4輪を駆動。

 新たに、歩行者・サイクリスト検知機能付きの緊急ブレーキを組み込んだプリクラッシュセーフティシステムが追加され、すでに搭載済みのアンチロックブレーキシステムやトラクションコントロール、ビークルスタビリティコントロール、ヒルスタートアシストに最新のプリクラッシュセーフティシステムを組み込むことで、さらに高い安全性を実現しました。

 日本で再々販される可能性があるランクル70がどのようなスペックになるのかは定かではありませんが、2014年の再販時から保安基準が変わっており、緊急ブレーキ(AEBS)やバックモニター、オートライトの義務化に対応する必要があります。

 オーストラリア仕様のランクル70の装備を見ると緊急ブレーキはすでに組み込まれていることから、国内復活も秒読みなのかもしれません。