29日、日本代表の相馬勇紀が東京五輪の経験を元にスペイン攻略のヒントについて説明した。

東京五輪で日本は準決勝のスペイン戦に延長戦の末、敗れて決勝進出を逃した。相馬はスペインが「延長戦の最後の最後まで、全員のパワーも残ってたし迫力もあって、すごい力のある選手たちが本当に多い」という印象を持った。

苦労したのは相手のボールを奪いに行く場面。シャドー(インサイドハーフ)の選手とアンカー(ボランチ)の選手で構成された中盤で、アンカーの選手を追い込んだとき、シャドーの選手がポジションを後ろに下げてボールを受け、逆サイドに変えるというプレーをずっとされたと振り返る。

そのときの経験と、このワールドカップでのスペインの戦い方が似ているという。相馬はスペインvsドイツの試合を見ながら、ドイツがショートカウンターを決めたときは「やっぱりアンカーのところにしっかりマークついて、潰せたときにチームとして守備がはまってる」と、「そこが一つポイントになる」感じていた。

その五輪準決勝で唯一のゴールを奪ったのはマルコ・アセンシオ。相馬は「(五輪のときは)左足一発に泣いたので、今回も注意しなければいけない」と警戒していた。


【文:森雅史@ドーハ/日本蹴球合同会社 撮影:岸本勉/PICSPORT】