4回に54号、9回に大勢から王貞治らに並ぶ左越え55号を放った

■巨人 9ー7 ヤクルト(13日・神宮)

 ヤクルトの村上宗隆内野手は13日、神宮球場で行われた巨人戦で2本のアーチを架けて今季55号。1964年に王貞治(巨人)が記録した日本選手最多に並び、歴代でも2位タイとなった。

 5点ビハインドの9回2死一、二塁で迎えた第5打席。巨人のドラフト1位ルーキー、大勢から左翼席に運んだ。打った瞬間に確信。打球が左翼席に飛び込んでから一塁へ歩を進めた。その瞬間、神宮球場が騒然となった。

 22歳の村上がバースを超え、王貞治やカブレラ、ローズに並んだ。背番号と同じ55発。日本選手として年間最多の快挙だ。12日のDeNA戦で8回に右脚に四球を受けて途中交代したが、この日も「4番・三塁」で出場。第1打席で四球を選ぶと、2点を追う4回の第2打席で、巨人・菅野の初球をとらえて右翼席に54号ソロを運んでいた。

 1985年のバースに並んで歴代5位に浮上すると、勢いはとまらず歴代2位タイの55号を神宮の杜に架けた。シーズン128試合目での55号は、143試合に換算すれば61発となる。2013年に60本を放ったバレンティン(ヤクルト)を超えるペースで、シーズン最多記録更新がいよいよ現実味を帯びてきた。

○NPBシーズン本塁打記録

1位 60 バレンティン(2013年・ヤクルト)
2位 55 王貞治(1964年・巨人)
2位 55 ローズ(2001年・近鉄)
2位 55 カブレラ(2002年・西武)
2位 55 村上宗隆(2022年・ヤクルト)
6位 54 バース(1985年・阪神)(Full-Count編集部)