◆ 育成ドラフト5位から2年で新人王候補に

 西武がホームでオリックスに3連勝。

 4日の試合では、38歳の大ベテラン・中村剛也が大暴れ。4回に先制2ランを放つと、同点の9回にはおかわり弾を叩き込み、一人で全3打点を叩き出す活躍。チームを勝利に導いた。

 劇的なサヨナラ勝ちにより、同点の9回に登板して1回を無失点に抑えた水上由伸が4勝目をゲット。大卒2年目右腕は11球でオリックス打線を3人斬り。これで連続無失点記録が「18試合」に伸びた。

 今季はここまで43試合に登板し、4勝1敗で23ホールド・1セーブ、防御率0.64という安定感抜群の投球を披露。オールスター初出場も果たすなど、飛躍のシーズンを送っている。

 帝京三高から四国学院大を経て、2020年の育成ドラフト5位で入団。ルーキーイヤーの昨季早々に支配下登録を勝ち取ると、昨季は一軍で29試合に登板。それでも、投球回は27イニングに留まったため、新人王の資格は今季に残った。

 4日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した田尾安志氏は、「大学時代にたまたま練習を見る機会があって、アドバイスをしたことがあったんですよね」とアマチュア時代を振り返りながら、「プロに入れるとは思っていなかったし、一軍でこれだけ活躍しているのを見るとすごいなと思いますね」と現在の姿に目を細める。

 同じく番組に出演した斎藤雅樹氏は「中継ぎ投手の勝ち星は巡り合わせになってくるので、評価の対象になるのはまず防御率。それからホールドですよね。43試合で防御率0.64ですから。すごいです」とコメント。

 新人王の可能性についても「十分チャンスがあると思いますね」と語り、今後のさらなる活躍に期待を寄せた。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』

【動画】劇的すぎるサヨナラ決着! 8月4日:西武−オリックスのハイライト