これまでにも犬のいたずらによって家が火災に見舞われるという事故があったが、このほどアメリカで飼い主の留守中に犬が電気コンロのスイッチを入れてしまい家が大火事に見舞われてしまった。幸いにも家の中にいた犬は無事だったようだが、消火にあたった消防署では「安全装置を使用するように」と注意喚起している。『Fox News』『New York Post』などが伝えている。

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米ミズーリ州プラット郡パークビルのある住宅で、現地時間の今月10日の午前中に火災が発生した。消火にあたったサザン・プラット消防署は、のちに出火の原因について飼い犬が電気コンロのスイッチを入れたために起こったと発表している。同消防署が公開した火災に遭った住宅内に設置されていた防犯カメラの映像には、2本足でキッチンに立つ犬の姿があった。

犬はコンロの上にあるフライパンを覗き込み、前足をコンロの調理台の上に置いているのだが、この時前足がタッチコントロールパネルに触れてしまいコンロのスイッチを作動させてしまったようだ。コンロはみるみる熱くなり、調理台の上にあったフライパンの中の油が加熱されて発火してしまった。

防犯カメラの映像にはキッチンから炎が上がり部屋に煙が立ち込める様子が捉えられていた。この時家の住民は不在で2匹の犬だけだったそうだ。幸いにも2匹は無事救出されたが、今回の火事について同消防署の課長クリス・デニー氏(Chris Denney)は次のように注意喚起している。

「最近の新しい家電製品は、指で触れるだけで作動するタッチコントロールパネルが設置されています。このようなシステムは動物の足などでも作動させることができてしまいます。家電製品を使用しない時は子供や動物が触れないように安全装置を使用してください。」

また、同課長によると「発火したのはフライパンの中にあった前夜の夕食の残り物の油だった」という。今回2匹の犬を含め家族全員が無事だったようだが、同消防署が公開した消火後の写真には、火災によって部屋がかなりの損傷を受けていることがうかがえた。

犬が火災を発生させた事例は何もこれだけではないようだ。2019年にはオーストラリアのある住宅で飼い犬がバーベキュー用のライターを着火させて火災を発生させたことがあった。

画像は『Fox News 2022年6月13日付「Missouri dog sets home on fire after turning on stove, video reveals」(Courtesy of Southern Platte Fire Protection District)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)