2月21日(月)に「fracora(フラコラ)」が主催するオンラインイベント「フラコラカルチャー」が配信されました。今回のテーマは「『糖化』の原因&対策法」。YouTubeで人気の皮膚科専門医 小林智子(こばやし・ともこ)先生に老化と関係があると言われている「糖化」の原因と予防策について、詳しく解説していただきました。

最終回となる第3回は、アンチエイジングと生活習慣の関係に関する話題をご紹介します。

※本記事は「フラコラカルチャー」で開催されたイベントを、ウートピ編集部で再編集したものです。

肌の不調を引き起こす、皮下脂肪・筋肉・骨の老化

エイジングケアと聞くと、日焼け止めを塗って抗酸化成分を取り入れるというイメージを抱く人が多いかもしれませんが、実はそれだけでは十分ではありません。

なぜならシミやシワ、たるみなどのエイジングサインは、皮膚の下にある皮下脂肪や筋肉、骨などの組織とも関係があるからです。

まず真皮の下にある皮下脂肪は、加齢にともなって変性したり、萎縮して小さくなったりします。

筋肉を覆う筋膜も加齢によってゆるみ、組織をおさえられなくなります。

また骨も加齢によって変性したり、骨のなかがスカスカになってもろくなる「骨粗しょう症」を引き起こしたりします。

このような皮膚の下の組織の変化が、エイジングサインの大きな原因になるのです。

肥満や運動不足は、肌にも悪影響!

脂肪や骨、筋肉などの老化スピードは、生活習慣によって大きく変わります。

例えば肥満などにより体重の増減が大きいと、皮下脂肪の変性や萎縮の振り幅が大きくなります。

またホルモン量の変化や食事の内容も、骨粗しょう症など加齢による骨の変化に大きな影響を与えます。

さらに、運動不足で体を動かす機会が少ないと、筋肉が萎縮し、たるみが進行しやすくなります。

最近はマスクによって表情筋を使う機会が減ったため、たるみが進行しやすくなったと言われるようになりました。

つまり、エイジングケアには生活習慣が大きく関わっているのです。

食事を改善するなら「抗酸化成分」に注目を

食事を改善する場合、最もおすすめなのは「抗酸化成分を積極的に取り入れる」ということです。

抗酸化成分とは、活性化酸素を除去してくれる成分を指し、具体的には「ビタミンエース」と呼ばれるビタミンA・C・Eがあげられます。

他にも、ポリフェノールやアスタキサンチン、オリザノール、レスベラトロール、フラーレンなども抗酸化成分の一種です。

これらの成分は、上記のイラストにあるような緑黄色野菜や、サーモンなどの食品に多く含まれています。

日頃からこれらの食品を積極的にとるよう心がけることをおすすめします。

アンチエイジングに生活習慣ケアは不可欠

私は今まで、本やYouTubeなどを通してさまざまなアンチエイジング法をお伝えしてきましたが、何よりも大切なのは、すべての基礎となる食事・運動・睡眠といったいわゆる生活習慣です。

生活習慣の見直しにより、より高みを目指すエイジングケアを行うことが可能になり、スキンケアの効き目に変化も期待できるようになります。

日焼け止めを塗ったり、アンチエイジング用の化粧品を使ったりするスキンケアを行うと同時に、自分を労るインナーケアもしっかり行いましょう。

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