3日、日本代表は中国とのアウェイ戦を行うカタールのドバイに到着し、冨安健洋と守田英正がオンラインの取材に応じた。

冨安と守田は2日のカタール戦を移籍などの問題で欠場した。2人は2022年カタールワールドカップアジア最終予選の初戦で敗戦を喫した日本の救世主になれるだろうか。

冨安はカタール戦の敗戦を「正直まさか」という気持ちで見たと言う。「試合の入りから90分間消極的だった。メンタル的にアグレッシブさが足りなかった」と感じた。

「サイドバックをうまく使いながら攻めていければもっとよかった。五輪のニュージーランド戦もそうだったのですが、どうサイドバックに渡すか、そこからどう崩すかというのを相手のフォーメーションに応じて変えていくかだと思います」

中国戦にはどう臨むべきか。

「チャレンジしてアグレッシブにプレーするのが大切だと思います。いろんなことを考えすぎずにいつもどおりプレーできればと思います」

そして冨安は「アーセナルの選手として見られるので、そこのプライドも忘れずにプレーしなければいけないと思っています」と闘志を見せた。

守田はさらにシビアな感想を述べた。

「1人ひとりのやるべきタスクとその仕事量が果たせてなかったと率直に思います。普段ならあり得ないミスが見られたので、そこを直さない限りは流れはつかめない。与えられた仕事に向き合って発揮することが大事だと思います」

そして自分が入ったら「ピリッとさせたい」と言う。「自分が入ることによって少しでも雰囲気をいい物にできればと思います」。

冨安も守田も2日の夜に現地入りしており、他の選手よりもコンディションはいい。中国の帰化選手を中心とした攻撃陣に対し、2人が入って守備を固めることは、前線が安心して攻撃に専念できることを意味する。「途中合流組」が中国戦で果たす役割は大きい。


【テキスト:森雅史/日本蹴球合同会社】