[画像] 最高傑作を超えた - タイガーの高級炊飯器「土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊きJPL型」

タイガー魔法瓶の炊飯器<炊きたて>シリーズは、1970年に初代モデルを発売してから50年。この節目となる2020年には、自ら「<炊きたて>史上、最高傑作」という自信作「土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火ほうび炊き JPL-A100」を発売しました。

そして2021年、今年はどんな炊飯器を発売するのかと楽しみにしていたところ、「最高傑作を超える新機種を完成させました」との連絡が。オンラインセミナーから新製品についてレポートします。

土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火(ほうび)炊きJPL型(JPL-G100)


5月13日、タイガー魔法瓶は「土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火(ほうび)炊きJPL型(JPL-G100)」を発表しました。発売は6月21日、価格はオープン、推定市場価格は140,800円です。独自の「おひつ保温」を進化させたほか、お米の銘柄に合わせた炊き方によってお米本来の美味しさを引き出す「銘柄巧み炊き分け(70種)」機能を備えました。カラーはミネラルブラックとエクリュホワイトの2色です。

JPL-G100ののミネラルブラック


こちらはエクリュホワイト。清潔感があります


土鍋ご泡火炊きシリーズの特徴は「内なべ」。本物の土から作った「本土鍋」を使用しています。三重県四日市の萬古焼(ばんこやき)で作られた特製の「内なべ」は、1つ作るのに約3カ月近くかかるそうです。

萬古焼は、土鍋や急須で有名です


そんな手間のかかる「本土鍋」を内なべ採用している理由は3つ。

(1)高火力

一般的に金属製のものだと釜底温度が約130℃なのに対し、本土鍋製の内なべは最高温度が約280℃と、高い火力でごはんを炊き上げます。より甘みを引き出すわけです。

(2)遠赤効果

本土鍋製の内なべは、金属製と比べて約4倍の遠赤効果があます。お米の一粒ひと粒、芯まで熱を加えて、お米の甘みを引き出します。

(3)泡立ち

本土鍋の表面にある細かな凹凸から、沸騰中に細かな大量の泡が発生。この泡がクッションとなって、お米とお米がぶつかって表面が傷つくのを防ぎます。お米の表面に傷があると、旨味成分が流れ出してしまうことがあります。しかし、本土鍋製の内なべで炊いたごはんは、細かな泡がお米表面の傷を防いで旨味を閉じ込めながら、表面はつややかでもっちりとした食感に炊き上がるのです。

タイガー魔法瓶 商品企画チームの辻本さんは、「土鍋ご泡火炊きシリーズで炊いたごはんは甘みと弾力が特徴。もっちりとした弾力があり、かめばかむほど甘みが出てくるごはん」と説明。聞いているだけで美味しそう、

甘みと弾力のあるごはんを炊き上げます


JPL-G100で炊いたごはん。ツヤツヤで粒が大きく、美味しそうですね


土鍋というと「割れてしまうのではないだろうか」と心配になりますが、萬古焼は通常の土鍋に比べて約2倍の強度を誇るそう。もし割れてしまっても、内なべの割れに対する5年間のメーカー保証があるので、安心して使用できます。

さらに、土鍋ご泡火炊きシリーズでは、2020年モデルのJPL-A型から、炊飯の仕上げ行程にも注目して、独自の「丹精仕上げ」を採用しました。

ごはんの工程のイメージ。ごはんを炊いたあとの仕上げ工程にもこだわっています


「丹精仕上げ」では、圧力を段階的に調節して炊飯後の蒸らし温度をゆっくりと変化させて、やはり米の甘みを引き出します。さらに、「ハリつやポンプ」で炊飯器の中から過剰な蒸気を取り除き、仕上げ時の余分な水分をコントロール。こうした独自の技によって、従来の炊飯器よりもハリとツヤのあるごはんに仕上げます。

ハリつやポンプは、仕上げ工程だけでなく、保温時にも活躍します。炊き上がりから一定時間が経過すると、ハリつやポンプが外気を取り込みつつ蒸気を放出しながら保温。すると……、

「木製のおひつは、木が呼吸をしているのでおひつ内の余分な蒸気を出し、べたつきを抑え、甘みや風味をキープします。ハリつやポンプを使うことで木が呼吸するように、外気を取り込んで蒸気を放出するため、ごはんの風味と白さ、弾力を保ちます」(辻本さん)

JPL-A型から、「丹精仕上げ」を搭載しました


木製のおひつを目指した「おひつ保温」もJPL-A型から備えています


○新製品では「仕上げの工程」をさらに進化

仕上げ工程の要となるハリつやポンプ、新製品のJPL-G100ではパワーアップしました。

「前モデルでは、仕上げのときに一定時間湿度をコントロールするため、換気しっぱなし。外気を取り入れることで、炊飯器内の温度が下がっていました。そこでJPL-G100では、呼吸を間欠的に行い、高温を維持できるようにしました。ポンプがパワーアップしたことで、保温時の呼吸回数が増え、さらに木製のおひつに近づきました」(辻本さん)

このほかセンサーで炊飯器内の温度を検知し、温度が高く過剰な蒸気がある場合には呼吸の回数を増やすなど、「炊飯器内の状況にあわせてかしこく保温します」(辻本さん)とのこと。炊きたてはもちろん、保温したごはんも美味しく食べられそうですね。

「ハリつやポンプ」がさらにパワーアップし、仕上げと保温が進化


○70銘柄に合わせた炊きわけや、一合のごはんも美味しく炊き上げる「一合料亭炊き」

<炊きたて>シリーズでは以前から、内なべに専用の中ぶたをセットすることで0.5合や1合といった少量のお米も美味しく炊飯する「一合料亭炊き」機能を備えています。専用の中ぶたで物理的に炊飯空間を小さくし、お米に熱と蒸気を均一に伝える仕組みです。

新製品のJPL-G100でも継続し、少量でも美味しいごはんを楽しめます。さらに、お米ごとに最適な炊き方で炊き上げる銘柄炊き分け機能は70種類に対応しました。

少量でも、銘柄を変えても美味しく炊き上げます


使い勝手にも配慮しています。内ぶたにマグネットの着脱ウチフタを採用し、手を離せばスッとくっついてストレスフリー。本体には大型の液晶画面があり、文字や数字が見やすく迷わず操作ができるのもうれしいですね。

今回はオンラインセミナーだったので、新製品で炊いたごはんの味は想像するしかないですが、「弾力があった甘みのあるごはん」って、とても美味しそうです。筆者は前モデルで炊いたごはんを試食したことがありますが、甘みとハリがあり、香りもとてもよい炊き上がりでした。土鍋ならではのおこげを楽しめるところも魅力。それよりさらに美味しいというのだから期待が高まります。ごはんが好きな人、しっかり噛んでごはんを食べる人はぜひ注目してください。

2020年モデルのJPL-A100を対象にした満足度調査。評価が高いですね