4月28日に自身のブログで、第1子誕生の喜びを明かした、フリーアナウンサー登坂淳一(49)。4月27日12時35分に妻が出産してから約2日、現在の心境を本誌にこう明かす。

「初めて娘を抱っこをしたときに、とてもふわふわで小さくて、『守ってあげたいな』と本当に心から思いました。『ずっと見ていても飽きないものなのだな』と、不思議な気分です」

 NHKアナウンサー時代には「麿(まろ)」の愛称で親しまれた登坂は、2018年1月にフリーに転身し、2019年3月に結婚。その後まもなく始めた「妊活」について、赤裸々に語ってくれた。

 2021年の6月で50歳になる登坂。パパデビューに不安はなかったのか?

「どうしても、体力面の問題はありますよね。何もしなければどんどん衰えていくわけですから。それで2年ほど前から週に1回、トレーニングジムに通っています。別にマッチョになりたいわけじゃないんですが、健康維持と体幹を鍛えるため、必要最小限の筋力を付けようと思って。

 4月頭にベビーカーを買ったんですが、トレーニングのおかげなのか、少しのあいだ持ち上げていても、ぜんぜん平気なんですよ(笑)。あとは月並みですが、睡眠は8時間ほど確保し、食事で栄養をきちんと摂っています」

 登坂夫婦は、二人三脚で不妊治療に取り組んできた。

「結婚したとき僕は47歳で、彼女は30代後半でした。結婚を決めたときから『できれば子供を持てればいいよね』という話をしていましたが、お互いの年齢を考えたら、時間的余裕はあまりありませんでした。それで2019年の7月ごろから、不妊治療を受けることにしたんです。

 最初は、2人の体が条件的に問題がないか、スクリーニングを受けるところから始まりました。血液マッチングを2回やってチェックして。とくに僕は “遅い妊活” でしたので不安もありましたが、幸い、お互いに子づくりに問題はないという結果が出たんです。でも、すぐに結果はでませんでした。

 それから妊娠に至るまで、着床してもうまく育たなかったりと、妻の流産を2回経験しました。聞いた瞬間は落ち込みもしましたが、クリニックの先生が一緒に原因を考えてくださり、『次はこうしてみませんか?』と親身にご提案をくださったことで、精神的にだいぶ助けられました。その甲斐もあって、4回めで子供を授かることができたんです」

 妻の妊娠期間を、コロナ禍で過ごしてきた登坂には、大切な “気づき” があった。

「僕の感覚では、不妊治療・妊娠期間を通して妻の負担が99%で、僕ができることは、ほぼありませんでした。たとえば、うちは妻のつわりがヘビーで、平均よりも早く出たうえに、3カ月近く続いていました。朝晩日中と時間を問わず苦しむ妻に、背中をさするぐらいしかできない僕は、そばで見ていて『コレ、終わるのか?』と思ってしまったほどでした。

 でも、僕がフリーになっていたことと、コロナ禍の影響で、つわりで苦しむ妻と一緒にいる時間が大幅に増えました。だから、『子供を授かることで妻がどれだけ大変なのか』ということを実感できてたんだと、今は思っています。コロナのない環境でサラリーマンだったら、妻の苦労を知らずにいたかもしれませんから」

無力感を抱えながらも、登坂は自分にできることを模索し続けた。

「通常時なら、『パパママ学級』のような講習に行くこともできたのでしょうが、コロナ禍でそうした準備を妻とともにすることもできませんでした。僕にできることといえば、一緒に病院に行って医師の話を聞いたり、妻の話をよく聞いたりして、感情を共有することぐらいでしたね。

 あとは、不妊治療や妊娠期間について、ほかの方が書かれた体験談を読んだり、いろいろ調べたりしました。一方で、こういうときに大切なのは、“調べすぎない” ことです。情報はいくらでも出てくるものですので、あくまで必要なものだけに絞ることが大事です。あとは、たとえばおすすめの食品ひとつとっても賛否があったりしますので、誰かの意見に “全乗り” しないこと。僕の場合、そのあたりはNHK時代の経験が活きました。

 妻も僕も、不安を完全に取り除くことはできません。でも不安な思いに駆られるたびに『出来ることはやっているじゃないか』と思い出すことで、『うまくいかなかったら、そのときまた次の手を考えよう』というマインドに切り替えることができたんです」

 妊活に取り組む夫婦が直面する壁のひとつに、子づくりに最適な「Xデー」があるが……。

「妊娠しやすいバイオリズムを予測し、もっとも適した日に子づくりをする『タイミング法』という方法を、僕たちも採り入れました。そうした経験を踏まえたうえでの一般論になりますが、男性は『この日』とピンポイントで言われると、正直なところプレッシャーが強すぎるんです。

 ですので、たとえば奥さんだけがその日を知っているようにして、可能性は少し上下しますが、日程に幅を持たせて旦那さんに伝えてもらい、その間に……というのがいいんじゃないでしょうか。

 精神的にも体力的にもエネルギーにあふれている、20代前半の方ならピンポイントでも大丈夫かもしれませんが、成熟した年令になると難しいと思います。これもまた、奥さんに頼ってしまうことにはなるのですが……」

 一方、登坂にも1つ、やりとげたことがある。

「数カ月前、妻にこう言われたんです。『この子の名前は、あなたが決めていいよ。私は10カ月かけて子供を産むけど、あなたにできるのは、それぐらいじゃない(笑)』って。今は姓名判断とか、命名のためのアプリサービスまであるので、そういうものを利用して絞り込んで、決めました。

 今はもう、娘のことばかり考えています。子供には、無限大の可能性がありますから。5歳までが大事な時期だとも言われていますが、あたふたしてたら、すぐ逃しちゃいそうで(笑)。まずはできるだけ愛情を注いで、この子が生きるベースを築いてあげられたらと思っています。

 それから、世の中にはママタレントさんが発信する子育ての情報はたくさんありますが、パパタレントさんのそれは、あまりないように思います。今後は、僕が培ってきた “伝える力” を活かして、YouTubeや、始めたばかりのパパブログで、役に立つ子育て情報を発信していけたらいいですね」

 今いちばん、家族3人でしてみたいことは?

「外に出られるようになったら、ディズニーに3人で行って、思いっきり遊びたいです。まだ、当分先のことなのかもしれないけど……」

とさかじゅんいち
1971年6月10日生まれ 東京都出身 NHKではおもに報道番組のキャスターやデスクを担当。2018年に退局し、フリーアナウンサーに。Youtube『登坂淳一の活字三昧』で、さまざまな企画に挑戦。ツイッター&TikTok(ともに、@tosakajunichi)で発信しながら、ブログ『白髪のパパ』を更新中