今年も訪れた、ホリデーシーズン。少しずつ近づくクリスマスに向けて人々の気分が高まる中、USPS(アメリカ合衆国郵便公社)がサンタクロース宛ての手紙を子どもたちから募集し話題に。

幼少期は、 1年一度サンタクロースからもらえるプレゼントを楽しみに、このホリデーシーズンを過ごした人も多いはず。そんななかUSPSが、サンタクロース宛ての手紙を子どもたちから募集するという取り組みを実施。

子どもたちから集まった欲しいものリストを通して、彼らの希望を叶えるという夢のある企画で、中でもある男の子がサンタクロースへ書いた手紙が注目を集めているそう。

ウィルという男の子がサンタクロースに宛てて書いた手紙では、自身がゲイであるということを告白。そして、サンタクロースや神様にLGBTQ+コミュニティを受け入れてもらえるのかどうかを尋ねる、切実な内容だった。

「もしサンタさんが神様と話すことができたら、僕が神様を愛していると伝えてくれますか? そして、僕がゲイでも神様に愛してもらえるのか、聞いてもらえませんか」

USPSのサイトで公開されたこの手紙は、Twitterユーザーのナンシー・クルス・ガルシアさんの目に留まることに。彼女は、「サンタへのこの手紙は、私の心を揺さぶりました」というキャプションとともに、手紙の内容をTwitterで公開。

すると、共感を呼んだこのツイートは現時点でも20万以上の「いいね!」と3万近くのリツイートをされて、瞬く間に拡散された。

返信欄には、ウィルの手紙に感情を揺さぶられたというコメントが溢れ「ただただ、彼をハグをしたい」という声もあれば、「この小さな男の子を守るために、誰と闘ったらいいのでしょう」などと、幼い子ですら感じるLGBTQ+コミュニティへの偏見に対して、改善の余地を考える人も。

また別の人は、ウィルについて「(この手紙を読んで)一番心が痛むのは、この男の子が必要とする愛情を受け取れていない可能性があるということだ」と心配するコメントを返信した他、 「もちろんですよ。サンタさんは君のことを愛していますし、神様だって君を愛しています」と、サンタの代わりにメッセージを綴った人もいたよう。

USPSでは12月4日(現地時間)より、ウィルの他にも集まった子どもたちからの大量の手紙を、一般の人がサンタの代わりに引き取り、返信やプレゼントを贈る企画をスタートするとのこと。昨年は、手紙を引き取った人々によって、なんと1万以上の荷物が送られたのだそう!

ウィルの手紙を引き取った誰かが、サンタさんから彼への想いを届けてくれることに期待したいですね。