人気アニメ『妖怪ウォッチ』のアニメソングなどで知られ、紅白歌合戦にも出場した元「Dream5」のメンバー・重本ことり(24)。実は現在、高級ラウンジに勤務していたことが本誌の取材で分かった。

重本は2008年より『天才てれびくんMAX』(NHK教育)にレギュラー出演、09年に「Dream5」を結成。『妖怪ウォッチ』のエンディング曲『ようかい体操第一』が大ヒットし、14年には『NHK紅白歌合戦』にも出場した。

しかし18年7月に出演したバラエティ番組で“肉体関係を持った芸能人のグループ名”をハミングで答えたところ、「AAA」であると推測されてネットで大炎上。AAAファンからのバッシングを浴びることとなった。

そして、昨年3月に自身のインスタグラムで突然の引退発表。「AAAファンの方々に死ねとか消えろとか言われたことも、もうなんとも思っていませんが(中略)嘘だらけの芸能界に夢とか未練はありません」という捨て台詞のような内容が波紋を呼んだが、その後はすっかりメディアから姿を消していた。

ところが、重本は今年8月からYouTubeで動画配信を開始。コメント欄には「元気な様子がみれて嬉しい」「元気そうでなにより」など、久しぶりの重本の明るい姿にホッとするファンのコメントが寄せられた。

そんな重本に近況を聞くため、勤め先のラウンジから帰宅するところを直撃した。

ーー今はラウンジで働いていらっしゃるんですよね?

「もう2年ちょっとになりますね。自分で検索して調べて、『面接したいんです』って電話して行ったんですよ。そしたらたまたま受かって、ずっと働いています。週5でフル。他にやることないんで(笑)」

ーー「カラオケがうまい」と評判らしいですが

「いやいやいや、でもみんなにめっちゃ『歌って』って言われるんです。私のこと知っている人も知らない人からも『カラオケしよう』って言ってくれるから、楽しくていつも店で歌っています。めっちゃ楽しんでやってる(笑)」

ーー芸能界に戻るつもりは?

「ないです。(小声で)大変だから……」

ーー引退の発表は波紋を呼んでいましたが

「あの文章、私が考えてないんです。まったく別の人が……。(エイベックス退社後の)あの3年間、自分の意思で何かやったことって本当になくて。グループをやめてからは『自分の好きなことをやる』って思っていたんですけど、実は全然そうじゃなくて……」

具体的な話は避けつつも、さらに衝撃の告白が続く。重本は16年に自伝『黒い小鳥』(鉄人社)を出版しているのだが……。

「自伝とかも出したんですけど、あれも正直、全然自分が考えてないし……。もうあの3年間の記憶があんまりないくらい辛くて……。近くにいた人に、なんだろうな、操られてたみたいな感じ……」

ーー引退してやっと自分の意思でやっていけるようになったと

「引退してから数カ月くらいはまだ引きずっていて精神的にきつかったんですけど、そこからはもう全然、今は超楽しいって感じです」

ーー最近はYouTubeも始めましたね

「友達が『やらない?』みたいな感じで誘ってくれて、私も特に何もやっていないんで暇つぶしでやっています」

ーー現在登録者数がまだ500人ほどですが、収入につながらないのでは?

「そうなんですか? あまりYouTube見ないし、よくわかっていないんですが、実は、私は『一銭もいらない』って言っているんです。だからお金ももらってないし、私はやりたいことだけ楽しんでって感じでやっています。もしお金が入ってきても、『そっちで稼いで。私は本当にいらないから』って」

ーーではラウンジを本業として続けていく?

「はい。すっごい楽しいので。何か他にやりたいことが見つかれば、全然そっちに行くと思いますけど。飽き性なんで(笑)。でも今は特にないので、YouTubeは本当に楽しいです。最高の暇つぶしって感じです。普段できないことができるから。そういうことを提案してもらえるので、すごく助かっています」

ーーファンに伝えたいことはあります?

「最近、『元気そうでよかった』ってコメントがめっちゃ来るんです。全然元気じゃないと思われてたのかなって(笑)。だから、私は本当に楽しく過ごしているので、もう安心してくださいって感じです」

ーーちなみに見てないかもしれませんが、引退の発表の文面にもAAAの名前があったので再び炎上したんですが。番組で鼻歌で歌ったったのって……、ぶっちゃけ「トリプルエー」って言ったんですか?

「それは秘密です(笑)。あはははは。そうですね、ありましたね。懐かしい」

現在の話をするときはとにかく明るく終始笑顔で、最後は「こんな長い間待たしてしまってすみませんでした」と記者をねぎらって立ち去った。

「正直すぎる」という印象だが、やっと手に入れた”嘘をつかなくていい”生活に、心から満足しているように見えた。