クルマ界のガンダムといえば真っ先に浮かぶラリーウェポン!

 最近は空気抵抗なども考慮して、流線形なデザインの車両が多くなってきているが、そんななかでもメカメカしい雰囲気を持つ車両を「ガンダムチック」などと形容することがある。そこで今回は、そんなメカメカしい雰囲気をもったクルマたちを独断と偏見でピックアップ。ガンダムにハマった人たちならばきっと理解してくれるハズだ。

1)三菱ランサーエボリューションシリーズ

 クルマ界のガンダムと言えば、真っ先に頭に浮かぶのが三菱のランサーエボリューションシリーズではないだろうか? もともとは普通のファミリーセダンであったランサーをベースにハイパワーかつコンパクトなエンジンとメカニカルな4WDシステムを搭載したラリーウエポンであり、その生い立ちだけでもメカ好きが反応してしまう。

 しかし、よりガンダムっぽさを増幅しているのが、外装にプラスされたエアロパーツ類だろう。大人しい雰囲気のセダンの面影はもはやなく、まさにマシンとも言えるエアロパーツ類こそランエボがガンダムっぽいと言われる所以かもしれない。

代を重ねるごとにいかついエアロパーツをまとうようになった

2)ホンダ・シビックタイプR

 EK9と呼ばれる初代モデルこそ、通常のハッチバックのシビックに最小限のエアロパーツを備えた程度のルックスだったタイプRだが、代を重ねるごとに仰々しいエアロパーツをまとうようになり、現行モデルはまさにガンダムといった迫力満点のルックスに到達しており、ホワイトボディはまさにそのものといった印象だ。

 もちろんメカニカルな部分も時代の流れと共に進化しており、初代の超高回転型NAエンジンこそ失われてしまったが、ターボで武装した心臓部は320馬力を発生し、その実力は初代を優に凌駕するものとなっている。

3)トヨタ・シャア専用オーリス

 そもそもガンダムじゃない、というツッコミは置いておいて、この話題でこの車種を取り上げないワケにはいかないだろう。2代目のオーリスに突如設定されたシャア専用オーリスは、ジオニック・トヨタ社が設立されたという設定で2012年8月にリリースされたもの。

 コンセプトモデルが発表されたときはまさかと思ったが、実際に発売されただけでなく、マイナーチェンジ後の2015年に第2弾が登場したのだから、人気もあったのかもしれない。ちなみにそのときに緑を基調とした「MS-185H 量産型ザクモデル コンセプト」も発表されたが、こちらは市販化には至らなかった。