東京大学の山中研究室(Prototyping & Design Laboratory)が開催しているプロトタイプ展2019「ぞわぞわ」をレポートする。

外部リンク:
東京大学 山中研究室プロトタイプ展2019「ぞわぞわ」

去年のテーマは「Parametric Move 動きをうごかす」だったのだが、今回は山中研究室の作品に触れたときに感じる「ぞわぞわ」をテーマにした体験展示になっている。

開催概要:
 山中研究室プロトタイプ展2019「ぞわぞわ」
 日時 2019年5月31日(金)- 6月9日(日)
    15:00 - 19:00 (金土日のみ 11:00 - 19:00)
 入場 無料
 場所 東京大学生産技術研究所 S棟1階ギャラリー
 主催 東京大学 山中研究室



会場は東京大学駒場リサーチキャンパス S棟。

駒場東大前駅直結の東京大学教養学部とは場所が異なるので注意。

東京大学生産技術研究所S棟の1階ギャラリーが会場だ。

会場の入口。

展示は暗い部屋の一室で行われていた。

なんとも独特の雰囲気。
ここからひとつずつ展示内容を紹介したい。

●Twisting Skeleton

動く骸骨が実在したらこんな動きをするはずという作品。昨年のbreathing Skeletonの最新版と思われる。

呼吸の動きが実にリアル。

●Torso

脚を無くした立体的に動く胴体を実現した作品。

しやなやかに動く肩甲骨、背骨のうねりが見どころ。

●J.A.C. - Joint Attention Cone

まるでたけのこのような円錐のオブジェが自由に体を動かす作品。

関節の動きを感じさせない、なめからな動きは見事だ。

●READY TO FLY

カブトムシの羽の格納の構造を3Dプリンタで再現した作品。

一箇所に力を加えるだけで全体が一瞬で展開される様子は素晴らしく、ずっと見ていられる。

●Water Sphere

宙にとどまる水の球を再現した作品。

シリコン膜に密閉された空気と形状記憶合金を水のように動かすさまはざわざわ感がある。

●Parametric Tube

昨年展示された作品がバージョンアップしたもの。初日の朝イチで見に行ったため調整中だった。

●Nikē in water

中山桃歌・勝部さおりによるゲスト展示。タイミングがあわず見ることができなかったが、これはみなさんが現地で体験してもらればと思う。

●「もしかする未来 in 駒場」東京大学生産技術研究所70周年記念展示

隣のスペースで同時開催となっている「もしかする未来 in 駒場」も興味深い展示となっているので合わせてチェックしたい。



プロトタイプ展2019「ぞわぞわ」の展示は6月9日の19時まで。お近くの方は実際に出向いて「ぞわぞわ」体験をしてみることをおすすめする。


僕はこう思った:
なお、東京大学 山中研究室出身の郭心宇くんは、就職までの間、ロボスタ編集部でインターンとして働いていました。その節はお世話になりました。元気にしてるかな?(^-^)



(中橋 義博)