[画像] ミュージカルオタクだった幼少期からプリンスへ!井上芳雄の軌跡を辿る

5月4日の「サワコの朝」のゲストは、ミュージカル俳優の井上芳雄さん。今、最もチケットが取れない俳優の1人と言われる井上さんは、端正な顔立ちと伸びやかな歌声で“プリンス”と呼ばれる程の人気を博しミュージカル界に旋風を巻き起こしています。今回は、知識ゼロの人でも感動できるミュージカルの魅力をたっぷりお話いただいたほか、ミュージカルに夢中だった幼少期や蜷川幸雄監督との怒涛の日々を赤裸々に語っていただきました。

マスクは絶対にしない!?ファンへの手厚い対応とファンに負けないファンへの想い

とにかく大人気の井上さんは、"出待ち"ファンの数もケタ違い!通称"プリンスロード"と呼ばれるその長蛇の列では「僕は握手をして、何かひと言交わしたりします」とファンにはたまらない神対応をしていることを明かしサワコを驚かせました。加えてマスクやサングラス、帽子姿で立ち去るようなことは、絶対にないと言うと「どんなに風邪引いていようがマスクはしないんです。逆に具合悪そうで死にそうになりながらも並んでくれている方もいるんですけど、やめてくださいとはもちろん言わない。ポリシーなんですよね」と、ファンに負けないファンへの想いを語りました。

そんな井上さんは、小学4年生のときに家族で観た劇団四季の「キャッツ」がミュージカルとの出会いだったと言います。「まぁ〜感動して。涙が出そうだなって初めて思った。これは凄い!これをやりたい!"キャッツ"に出る人になりたいってそこで決めたんです」と、強い意志が芽生えたキッカケを語ると、人生を変えた"キャッツ"の劇中歌「メモリー」を生歌で披露してくれました。幼少期は、両親がクリスチャンだったことから子ども聖歌隊として賛美歌に親しむなど身近に"歌"を感じながら育ったものの、父親の留学を機に一家は1年間アメリカへ。「全然楽しくない地獄のようでした。現地の中学校に日本人一人」というと、朝ごはんも喉を通らず、体調を崩しながらも耐え抜いた当時を回顧。「ブロードウェイに連れていってあげるっていう親の言葉だけを楽しみに生きてた」と言うと下校後は、部屋でミュージカルのCDを聴いては世界に浸りミュージカルだけは英語でも理解できるほどドハマリした当時をお話してくれました。

偶然と幸運と探究心で掴んだデビュー。鍛錬のために向かった蜷川監督との壮絶な日々とは!?

「とにかく"キャッツ"に出るにはどうしたらいいか調べまくった」小学4年生で将来の目標を掲げた井上さんは、決意を固めたその日から夢を叶えるべく模索したと言います。「プログラムの出演者一覧から経歴を見て東京藝術大学の声楽科出身の人が多いと思ったから藝大を目指した」と持ち前の探究心から四季への近道を自己分析。クラシックに苦戦しながらも現役合格を果たした軌跡を話してくれました。在学中に、ミュージカル俳優への道を切り開いた井上さん。

代表作の一つミュージカル「エリザベート」は、実は藝大時代に出演したデビュー作でもあるそうで、偶然と幸運がデビューへ導いたと言います。「宝塚の演出家、小池修一郎先生の授業があって、ミュージカルやりたいっていったらオーディションに呼んでいただいたんです。エリザベートの息子・ルドルフ役が決まってなかったらしいけど、何も知らずに行ったら3人に絞られた最終オーディションだったんです」と。またとないチャンスに巡り合えたことを告白。「1時間後にこの歌をうたってもらいますとルドルフの歌を渡されたんです。でも、僕ミュージカルオタクだったんでその歌完全に歌えるんですよ!なんなら譜面なんて要りません(笑)」とミュージカル好きが功を奏し、デビューへの切符を掴んだことを明かしました。その後、考えた末に四季とは別の道を進んだ井上さん。演技力を磨こうと自身の鍛錬のために向かったのはあの蜷川幸雄監督のもとでした。「コテンパンにやられました。このミュージカル馬鹿が!って」というと、叱咤激励を受けながらもがいた想像もつかない当時の秘話を聞かせてくれました。

「サワコの朝」はインタビューの達人・阿川佐和子が土曜の朝に素敵なゲストを迎えて送るトーク番組です。MBS/TBS系で毎週土曜あさ7時30分から放送中。ゲストの心に残る音楽と秘蔵トークをお楽しみに!

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