プロ野球開幕から対戦カードが一巡した14日、セ・リーグは昨季のリーグ覇者・広島カープがまさかの最下位に。ここまで連勝は一度もなく、チーム打率はリーグ最下位の.212。得点も45点と首位ヤクルトの約半分でリーグ最多の19失策や踏ん張れない投手陣など、攻守のいずれも精彩を欠く。

すると同日、NHK「サンデースポーツ」では、広島OBの野球解説者・小早川毅彦氏が広島の不調を分析。緒方孝市監督の談話なども紹介した。

開幕前の予想について「今シーズンも優勝して4連覇するんじゃないかと見ていました」という小早川氏は、「ここまで苦しむとは想像できていませんでした」とも。その上で丸佳浩の巨人移籍をあげ、「やはり丸がチームを去ったこと。それが本当に点が取れないというところで硬く緊張している」などと語った。

また、試合前の緒方監督に取材をした小早川氏は、「『丸選手の穴がある。その穴が大きい』といつも言われ続ける。自分達にとっては呪文のように効いてくると。自分達が何か違ったことをやらなければいけないだとか精神的に知らず知らずのうちにそういうふうになっているんじゃないか」という緒方監督のコメントも紹介した。

それでも小早川氏は「ファンの方は不安になると思いますけど、違った味を楽しむのもいいのかな」と"問題なし"をアピール。「実力あるチームですから、このまま終わるはずはないと私も思ってます」と古巣に期待を寄せた。