嫌な客への接客の様子を描いた漫画がSNS上で話題となっています。「早くしろっつってんだよ」と横柄な態度で言う客にいら立つ女性。その後、別の客に「大丈夫?」と声をかけられ…という内容で「お疲れさまです」「気持ち分かります」「負けないで」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

フォローされる瞬間のうれしさ

 この漫画を描いたのは、会社員のmarumi(ペンネーム)さんです。インスタグラムで日常エッセイ漫画を発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

marumiさん「漫画を描くのは幼い頃から好きでした。特に展開を簡潔に表現できる4コマは、お仕事をしながらでも時間を作って描けるので、最近は4コマばかり描いている気がします」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

marumiさん「きっと、接客業の方々には共感いただけると思いますが…横柄な方もいますがそれ以上に、優しい方が図らずもフォローしてくれる瞬間のうれしさを描きたかったのです」

Q.横柄な方に対応するときの心得やコツはありますか。

marumiさん「冷静さを保つこと、迅速に対応すること、そして、これは相手を見ながらですが、笑顔を保ち続け、横柄さなんて気にしていないような様子を保ち、戦闘意識を低下させることです。ただ、相手をもっと怒らせる場合もあるので、笑わない方がよい場合がほとんどです。面倒くさいですね(笑)」

Q.一日のお仕事で「横柄な客」と出会う確率は。

marumiさん「横柄な方なんて、そうめったにはおりません。だいたいは優しく、常識のある方々です。割合にしたら、ほんの1割程度でしょうか」

Q.接客する側もされる側も気持ち良くいるためには、どのような態度でいればよいと思いますか。

marumiさん「一番は笑顔だと思いますが、シチュエーションによっては笑顔が必要でない場面もあります。接客する側に大切なことは、お客様がどんな接客を求めているのかを、できるだけ早く読み取ること。そして、その方に合わせた接客を心がけることです。接客される側に大切なことは、接客する側も同じ人間であることを念頭に置き、お客だからといって何をしてもいいと思わないことです」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

marumiさん「接客業の方々から共感の意見が多くありました。皆さん、同じような経験をお持ちのようです」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

marumiさん「自由に描き散らかしている状態なので、目にとまった方々に楽しんでいただければ幸いです。本当は集中して描きたい漫画もあるのですが、仕事との両立を考えるとつい4コマに走りがちです。挑戦したい気持ちはやまやまですが」