オーサーコーチも舌を巻く“挑み続ける姿勢”

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦フィンランド大会は羽生結弦(ANA)が合計297.12点の今季世界最高点で優勝した。史上初めて4回転トウループ―3回転アクセルのコンビネーションを決め、絶対王者としての存在感を改めて証明した。ブライアン・オーサーコーチは羽生について「彼のスケートに対する意欲に驚いている」と舌を巻いている。IOC運営の五輪専門サイト「オリンピックチャンネル」が伝えている。

 2014年のソチ、2018年の平昌と五輪で2大会連続で金メダルを獲得した羽生。頂点を極めたものとして、どこへ向かおうとするのか――。だが羽生がフィギュアへのモチベーションを失うことはない。ヘルシンキでは史上初のコンビを決め、将来的には4回転アクセルへの挑戦も明言している。衰えるどころか、なお燃え盛る情熱にオーサー氏も驚いている。

 同サイトは「ほとんどジャンプとエレガントな音楽の表現力で人々を魅了した。スローな形でシーズンをスタートさせる事で知られる彼、だが自身のコーチであるブライアン・オーサーさえも驚かせた」とつづり、オーサーコーチのコメントを伝えている。

「これは恐らく今までで最高だった!私は彼のスケートに対する意欲に驚いている」

 数々の名スケーターを育てたオーサー氏も驚く羽生の意識。誰も見たことのない領域へ、絶対王者は歩みを続けていく。(THE ANSWER編集部)