--監督を決める上で最終的な意思決定はどのようにしましたか。

田嶋 監督の進退に関しての最終的な意思決定は、会長の専権事項だと認識しています。ただ、多くの人に相談しました。よく漏れなかったなっていうぐらい多くの人に相談し、この結論に至ったのも事実です。ただ最終的には会長が決めなければいけないと思っています。このような緊急を要する決断は特にそうだと思っています。
--技術委員会が機能していなかったというのが良くわかりました。ベスト16入りが達成できなかった時の会長の責任はどう取るおつもりですか?
 
田嶋 今回の決断をしなければ、責任はなかったのかということです。私は先ほど申し上げたように、会長はその時その時で日本サッカー協会の発展のために必要な決断をしていくことが責任だと思っています。

 辞める、辞めないということを軽々に言うつもりはありません。ただ、いま1パーセントでも2パーセントでもベスト16に入れる可能性があります。その可能性を上げるための選択をしたという風に私は考えており、それが私の責任だと思っています。それともうひとつ。技術委員会がまったく機能していなかったというのは、まったくそのようなことはありません。

 本当に彼らは必死になってこの代表チームをサポートし、どう改善していくかということをやっていたのは事実です。もちろん監督が主導的な立場にあり、監督主導でやっていたように思われますが、そのサポートをしっかりやってきているのを私はよく見てきたので、まったく機能していなかったかについては、僕は当たっていないと思っています。
 そして、先ほどのベスト16突破を出来た、出来なかったのかという責任については、やはりその都度考えないといけないことだと思います。みなさんが誰かが辞めれば済むのか、そういう問題かどうかも含めて私は考えていくつもりでいます。

 ただ、その責任ということを恐れて何もしないのではなく、私はその責任をまっとうするのがいまの状況で少しでも可能性を考えてやっていく。その決断をしたのが責任だと思っています。
 
--ハリル監督の2段階で発表していくとおっしゃっていたことも今後変わっていくという認識でよいですか。
 
田嶋 大筋の日程を変えるというのは、もともとのタイムリミットがあって決めていることですから、変えるつもりはありません。ただ今後どうするのか、国内最終戦が終わってから23人にするのか、向こうに連れて行ってからまた落とすのか、そういうことについてはまた木曜日に分かれば、そこで皆さんにお伝えしていきたいと思います。
田嶋会長  (会見を締めくくり)
ありがとうございました。本当に私はこの機をしっかり良い方向に持っていきたいと思っています。本当にオールジャパンで我々のコーチングスタッフ、そしてアノミニストレーション、トレセンコーチ、そしてこのサッカー協会、このJFAハウスにいる人、そしてみなさん、そしてメディアを通して応援してくださっている方々。本当に日本がここでしっかりと団結していく良いチャンスにしたいと思っています。残念ながら今は違う方向だったと私は認識しています。それを変える良いチャンスだと考えています。そのことも含め、良い方向に向かう日本代表にしていきたいと思うので、是非よろしくお願いします。