「言い逃れ不可能!悪意は無いのかも知れないが、無断で使用された事実にかわりはない。不快である。心身の損害を被っている」
 
デーモン閣下が、“お怒り”だ。NHKのアニメ番組で自身の肖像を無断使用されたとして、「組織としての誠実な対応」を求めているのだ。
 
閣下が3月15日に更新したブログによると、先月28日に放送された「ねこねこ日本史」(NHK Eテレ)の第64話「破天荒シンガー、高杉晋作!〜破天荒度MAX編〜」に登場したキャラクター「デーモン風高杉」が「『風』ではなく『吾輩』そのもの」だったという。閣下は「名前も含めて明らかに『吾輩の姿の無断使用』である」と指摘している。
 
そして閣下は、「番組制作の若僧どもに言いたい」と切り込んだ。
 
「何で当たり前の『許諾確認の段取り』が踏めなかったのかね?公共放送の看板の下、ためらいなくWeb上に画像を公開している思考回路も全く理解できない」
 
続けて、同じクリエイターとして進言した。
 
「そんな姿勢で『もの作り』に臨んでいるのであれば、どうせ大成などしない。とっととやめちまえ」
 
Twitterでは閣下の“お怒り”への賛同とともに、NHKの「ずさん」なシステムに疑問を投げかける声が上がっている。
 
《相撲中継でのお付き合いに関わらず、ちゃんと物申す閣下の姿勢は素晴らしいと思う》
《受信料は取るけど、著作権料は払わないってか》
《最低限の礼儀でマナー。ビジネスでなくても相手の同意確認を得るのは最初にやる手順》
 
また文中には「どこかの官庁の役人の様に『言わなければバレない』とでも思ったのかね?」「いくら勉強が出来ても、やるべきことが果たせなければ(または、やってはいけないことをやってしまうのであれば)優秀とは言えないのだ」とある。そうした言葉を受けて、《NHKというか「日本」に怒ってるような……》という声もあるが――。
 
NHKの“対応”を待ちたい。