▽明治安田生命J1リーグ第1節の湘南ベルマーレvsV・ファーレン長崎が24日にShonan BMWスタジアム平塚で行われ、2-1で湘南が勝利した。

▽開幕から昇格チーム同士が激突した一戦。昨シーズンJ2優勝を果たし2年ぶりにJ1に戻ってきた湘南は昨季と同じ[3-4-2-1]のフォーメーションで挑んだ。GKに秋元、ディフェンスラインには山根、アンドレ・バイア、大野の3人が並んだ。岡本と杉岡がそれぞれ右ウイングバックと左ウイングバックを務め、秋野と菊池がボランチ起用。松田とアレン・ステバノヴィッチをシャドーに、イ・ジョンヒョプが1トップに配置された。

▽一方、J1初挑戦の長崎はこちらも昨季と同じ[3-4-2-1]の布陣を採用。GKは増田、3バックは高杉、田上、徳永が入った。中盤は右ウイングバックに扇長、左ウイングバックに飯尾が入り、前田と島田がボランチに。沢田とベン・ハロハンを2シャドーに、ファンマがワントップを担った。

▽序盤から激しい立ち上がりを見せた両者の試合はすぐに動く。9分、松田が相手の股を抜く巧みなドリブルで右サイドを突破すると、ゴール前へマイナスのクロスを送る。これをテンポを遅らせて上がってきたイ・ジョンヒョプがダイレクトで合わせると、相手に当たりゴールマウスへ入った。

▽昨シーズンは湘南に対して1分け1敗と勝つことができなかった長崎にとって嫌な立ち上がりとなったが、16分に同点に追いつく。左サイドの前田のFKから高杉がヘディングシュート。GK秋元が弾いたところを田上がダイビングヘッドで押し込んで試合を振り出しに戻した。

▽湘南がややボールを支配する展開が続く中、27分に岡本がボレーシュートを放つが、GK増田がファインセーブ。ゴールを死守した。前半アディショナルタイムには、GKのロングパスから湘南がゴール前まで攻め込むがシュートは相手に当たりCKに。そのCKからもゴールは生まれず、前半は1-1で折り返した。

▽両チームはハーフタイムに選手を交替。湘南はアレン・ステバノヴィッチを下げて石川を、長崎はベン・ハロハンに代えて鈴木を投入した。どちらも攻撃にテコを入れて迎えた後半、長崎がいきなりビッグチャンスを迎える。途中出場の鈴木も絡みつつ左サイドを崩すと、クロスに飯尾が飛び込む。ゴール目の前で当てればゴールという状況だったが、上手くミートできずに絶好のチャンスを外してしまった。

▽63分には、右CKを得た長崎はキッカーの島田が高い軌道のクロスを送ると、扇長が打点の高いヘディングシュートでゴールに迫った。後半に入ってから良いところがない湘南。68分にイ・ジョンヒョプがボックス右からシュートを試みるが、枠を大きく外してしまう。

▽中盤で停滞する時間が長くなる中、湘南は74分に岡本を下げて高山をピッチに送り込む。対する長崎は澤田がボックス外からのミドルシュートで試合にアクセントを付ける。

▽78分にボックス手前の良い位置でFKを得た湘南は、秋野のシュートをGK増田が上手く弾きそびれたところを石川が押し込んで勝ち越しに成功。スコアを2-1とし、再びリードを得た。

▽同点に追いつこうとなりふり構っていられない長崎。ファンマや鈴木が強引にシュートに持ち込むもゴールを奪えず試合終了。ホームの湘南が2-1で勝利した。