▽プレミアリーグ第27節、マンチェスター・シティvsレスター・シティが10日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが5-1で圧勝した。なお、レスターのFW岡崎慎司はケガのため欠場した。

▽前節、バーンリー相手に今季3度目のドローゲームを演じた首位のシティ(勝ち点69)だが、2位のマンチェスター・ユナイテッド(勝ち点56)以下に大差を付けており、依然として首位を快走中だ。2試合ぶりの勝利を目指す今節は8位のレスター(勝ち点35)を得意のホームで迎え撃った。バーンリー戦からはコンパニとダニーロに代えて、ラポルテとジンチェンコを起用した以外、同じメンバーを起用した。

▽一方、3試合ぶりの勝利を目指すレスターは1-1で引き分けたスウォンジー戦から先発2人を変更。シンプソンとイヘアナチョに代えてチルウェルとマティ・ジェームズを起用し、負傷を抱える岡崎はベンチ外となった。また、今冬の移籍市場でシティ移籍が破談に終わった渦中のマフレズは前日に練習復帰を果たし、今回の一戦ではベンチに入った。

▽試合はホームのシティがあっさりと先制に成功する。3分、右サイド深くでキープしたベルナルド・シウバからマイナスのパスを受けたデ・ブライネがゴール前の密集をすり抜ける絶妙なクロスを供給。これに対してゴール前のアグエロは合わせ切れないが、ファーに飛び込んだスターリングが泥臭く押し込んだ。

▽ホームで幸先良く先制したシティはその後も相手を押し込んでいくが早々の追加点とはならず。すると24分、右サイドに出て相手の攻撃に対応したDFオタメンディのクリアミスが中央にこぼれると、これを奪ったヴァーディにジンチェンコ、ギュンドアンと続けてスライディングをかわされる。最後はイングランド代表FWのボックス右への持ち出しにDFラポルテが振り切られてゴール左隅へ流し込まれた。

▽トップ6相手に無類の強さを見せるヴァーディに同点ゴールを許したシティは再び攻勢を強めていく。しかし、29分のフェルナンジーニョのミドルシュートはGK正面、33分にボックス左へ抜け出したデ・ブライネの決定機はGKシュマイケルにうまくコースを消されてゴールとはならず。その後も攻め続けるが、前半のうちに勝ち越すことはできなかった。

▽1-1のイーブンで折り返した試合は後半も早い時間にスコアが動く。49分、味方とのワンツーで左サイド深くに抜け出したデ・ブライネがグラウンダーのクロスを供給。これがファーサイドのアグエロにあっさりと繋がると、アルゼンチン代表FWが難なく流し込ん

でシティが勝ち越しに成功する。

▽さらに53分にはGKシュマイケルのクリアミスを奪ってショートカウンターに転じると、ボックス内でデ・ブライネから足下にパスを受けたアグエロが右足のシュート。これにGKシュマイケルが反応したものの腕を弾いたボールがネットに吸い込まれ、デ・ブライネのこの試合3つ目のアシストからアグエロがこの試合2点目を記録した。

▽一方、ミス絡みの2失点でリードを広げられたレスターは62分、後半頭から投入していたシンプソンに続き、渦中のマフレズと古巣対戦のイヘアナチョを同時投入。30分近くを残して3枚の交代カードを切って勝負に出る。

▽その後はレスターが盛り返して拮抗した状況が続くが、78分に試合を決める4点目が生まれる。マグワイアからバックパスを受けたGKシュマイケルが目の前の味方にショートパスを繋ごうとするが、これをアグエロの足下に出してしまい、アルゼンチン代表FWのハットトリックをお膳立てしてしまった。

▽この4点目で試合を決めたシティは80分、オタメンディとフェルナンジーニョに代えて負傷明けのストーンズとフォーデンを同時投入。その後も危なげなく試合を運ぶと、90分にはボックス手前左でフォーデンから短い横パスを受けたアグエロが右足を強振。強烈なブレ球シュートがクロスバーの内側を叩いてゴールネットを揺らし、この試合4点目で試合を締めくくった。

▽そして、アグエロの圧巻4ゴールにデ・ブライネが3アシストと主役が揃って輝いたシティが前節のドローを払しょくする5-1の大勝を収め、来週ミッドウィークのチャンピオンズリーグ、バーゼル戦に弾みを付けた。