ブンデス公式が“クリスマスプレゼント動画”を配信 3レベルで日本人選手が日本語指導

 今や日本人サッカー選手の“メイン供給先”となった感があるドイツのブンデスリーガ

 現地でも彼らの活躍には注目が集まっているが、ブンデスリーガのYouTube公式チャンネルではMF香川真司(ドルトムント)、MF長谷部誠(フランクフルト)、FW浅野拓磨(シュツットガルト)らがチームメートに日本語を教えるという“クリスマスプレゼント動画”を配信した。

 この動画はレベルが徐々に上がっていく「日本語講座」の体を取っている。まずレベル1は「HOW ARE YOU?」。日本語で「元気ですか?」とレッスンするのは香川とFW大迫勇也(ケルン)。大迫のチームメートであるMFヘクターは「ゲンキ、デスカ?」と一発クリアしたものの、ドルトムントのMFシュールレは「ゲンキ、デスナ!」と一文字違うだけでだいぶ意味が変わってしまう言葉に苦戦した。

 レベル2は「COUNT TO 5」、つまり「1から5まで数える」。これに登場するのは大迫、長谷部、香川、そしてFW武藤嘉紀(マインツ)、シャルケ時代の内田篤人(現ウニオン・ベルリン)だ。ここでもシュールレはやはり苦戦。「イチュ、ニー……」と発音すると香川は思わず吹き出してしまった。長谷部の相棒はFWマイアー。196センチの長身FWは「イチ、サン」と上手くいかず、ヘクターが「イチ、ニ、サン……」と置き気味に発音すると、大迫は笑顔。それに対して「え、何で笑ってんの?」とヘクターは少々困惑気味だった。

レベル3は複雑…同僚も“ムリだ”の笑顔

 レベル3は「WE WILL WIN THE NEXT GAME!」、「次の試合、勝ちます!」だ。ここで登場するのは浅野とMFゲントナー、内田とFWエンボロ。だがあまりに複雑すぎる発音だったからか、ゲントナーとエンボロともに笑顔で“こりゃムリだ”といったリアクションを浮かべた。

 一方、長谷部はマイアーに対して「つ・ぎ・の・し・あ・い……」と一文字ずつ発音する“気遣いの男”ぶりを存分に発揮。マイアーは「チグ・ニ・チュアイ……」と完全クリアはならなかったが、奮闘を見せている。

 シンプルな言葉で教えたのはヘルタのFW原口元気だ。MFバイザーは「ツギハ、カツ!」と言い切る形でクリアしていた。とはいえ、他の選手は四苦八苦して笑うしかないケースが数多かった。日本人選手にはプレーの質とともに語学力も求められるところだが、彼らとプレーする同僚にとって、日本語は“未知の言語”として体感したことは間違いない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

【動画】ブンデス公式YouTubeチャンネルで公開、ドイツ日本人選手が同僚に「日本語レッスン」

 ブンデス公式YouTubeチャンネルで公開、ドイツ日本人選手が同僚に「日本語レッスン」