中国メディア・今日頭条は12日、「中国は第2の日本になるか」という外国人の質問に対する中国人の反応を紹介する記事を掲載した。

 記事は、米国の著名な質問掲示板にこのほど「中国は次の日本になり得るか」という質問スレッドが立ったことを紹介。その質問内容があまりにも曖昧すぎるため、多くのネットユーザーが「質問の意味が分からない」「次の日本ってなんだ」といった疑問が渦巻く中、複数の中国人ネットユーザーがこの質問に回答を残したと伝えている。

 まず、「中国は他国を侵略したりしない」との回答があった。近代の歴史から見て、日本と中国は全く性質の異なる国であることは明らかであり「中国が次の日本になる」などという論理は成り立ち用がないというのが、このユーザーの見解のようだ。また、「中国は中国。中国が他人の過去や現在と全く同じになることなどあり得ない」との回答も見られた。

 あるユーザーは「中国が次の日本になるには10億年の時間がかかる。中国大陸が日本みたいな小さな島になるのを待たなければ」というユニークな回答を残している。「日本は小さすぎる。『次の日本』になってしまったら、十何億人も入り切らなくなる」という意見もあり、地理的な観点による「中国が次の日本」否定派もいた。

 そして、「日本は単に米国の付属品に過ぎない。中国は永遠にそんなことにはならない」、「ジョークだろう。中国は米国の追従者ではない。どうして次の日本になどなり得るだろうか」として、米国との関係を挙げて日本と中国の違いを論じるユーザーも見られた。

 今日頭条のユーザーは、記事で紹介された回答とは少々違う観点から「中国は次の日本になり得ない」という見方を示している。それは、政治体制の違い、社会発展レベル、社会全体のモラル、技術の発展レベルなどのより現実的な観点に立ったものだ。日本並みのモラルに達するには200年はかかる、いやそれこそ10億年だ、といった意見が飛び出した。

 いずれにせよ、国土も人口も、政治体制も、経済体制も、人びとの価値観も異なる日本と中国が全く同じ道を進むということはまずあり得ないだろう。現代の中国は、これまで日本を含むどの国も経験しなかった速度とインパクトで経済成長を遂げ、国力を高めてきた。そして、この先も、これまで誰も経験したことのない道を進むことになるのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)