Rソックス主軸ベッツがWSで“パーフェクト”達成、決定的瞬間が動画で公開され…

 米大リーグで、25歳のスター選手がボウリングでパーフェクトを達成し、本職顔負けの腕前を披露。来季からメジャー挑戦を目指す日本ハム・大谷翔平投手もびっくりの二刀流で“完全試合”を達成した瞬間を全米プロボウラーズ協会(PBA)コミッショナーが動画付きで紹介。ファンから「この男にできないことなんてあるのか!?」と米国で話題を呼んでいる。

 もはや、どっちが本職なのかわからない。驚異の才能を発揮したのは、レッドソックスのムッキー・ベッツ外野手だ。

 MLBの公式動画サイト「Cut4」によると、ベッツが“完全試合”を達成したのは、ボウリングでの話だ。12日(日本時間13日)に行われたボウリングのワールドシリーズ。第1フレームから順調にストライクを重ね、第3、第6、第9……。1本のピンを残すことなく、9連続でストライクを演じた。そして、迎えた第10フレームも2本連続ストライク。いよいよ、残すは1投となった。

 会場は一気に緊張に包まれた。しかし、ベッツはフェンウェイパークで鍛えた強心臓で零細に、ゆっくりと歩き出しながら、右手を大きく引くと一気に腕を振り、ボールを投じた。右足を体の左方向に伸ばし、キレイなフォームから放たれたボールは、カーブを描きながら1番ピン右側から炸裂。10本のピンは一気に弾け飛び、文句ないストライクでパーフェクトを達成してみせた。

 レーンは大喝采に包まれ、ベッツは他の選手と握手。祝福ムードに包まれた。「Cut4」の記事は「ムッキー・ベッツが今週末300のパーフェクトを達成。挑んだ全てにおいて絶好調」と特集している。

今季は4番も経験、驚異の“二刀流”に絶賛「一流の野球選手で世界クラスのボウラー」

「もし、君が2つの異なる業種においてエリートでなければ、レッド・ソックスのムッキー・ベッツを超えることは無理だろう」と紹介。「彼は一流の野球選手に加え、ワールドクラスのボウラーであり、ワールドシリーズで300を達成したことにより、その気迫が証明された。畏敬の念を起こさせる偉業を実現させてみせた」と“二刀流”の才能を絶賛している。

 さらに、全米プロボウラーズ協会コミッショナーのトム・クラーク氏は自身のツイッターでパーフェクト達成の瞬間を動画で紹介。映像を見たファンから「プロという夢へのシナリオはすぐそこだ!」「まるで支配者のように上手くやってのける」「この男にできないことなんてあるのか!? まさか300なんて!」と驚嘆の声が次々と上がっていた。

 ベッツといえば、11年ドラフト5巡目(全体172位)でレッドソックス入団。15年にレギュラーを掴むと、以来、3年連続で20盗塁以上、直近2年は20本塁打以上でゴールドグラブ賞を受賞と走攻守でメジャー屈指の実力を誇り、今季は4番も務めた25歳のスター選手だが、多彩な才能はグラウンドのみならず、レーンでも発揮されているようだ。

 野球とボウリングで才能を発揮しているベッツ。“二刀流”といえば、投打で日本プロ野球の常識を覆した日本ハム・大谷が来年からメジャー挑戦を表明しているが、米国にはさまざまな才能を持つ逸材が溢れている。