ワトフォードに所属しているU−21イングランド代表MFナサニエル・チャロバーが自身の移籍について言及した。イギリスメディア『BBC』が8月4日に伝えた。

 現在22歳のチャロバーは、2012年にチェルシーと契約。その後ワトフォード、ノッティンガム、ミドルスブラ、バーンリー、レディング、ナポリとレンタル移籍を繰り返し、昨夏チェルシーに復帰を果たしていた。しかし出場機会には恵まれず、復帰後出場したのはわずか15回。チェルシーに加入してから6回のレンタル移籍を経験している同選手は、先月600万ポンド(約9億円)でチェルシーからワトフォードに完全移籍を果たしていた。

 チャロバーは「私はチェルシーから出て試合に出たかった。ローンを重ねることに少しイライラを感じたんだ。少し感情的な選択だったかもしれない。コンテ監督との話し合いはポジティブであったが、6回もローンで出されたこともありこのような決断を下したんだ」とワトフォードへの移籍の経緯を語った。

 また、ワトフォードを選んだ理由について問われると「ワトフォードは私にとって最初のレンタル先で、ここではとてもうまくいったんだ。私の中で一番のレンタル先であたったし、ここにとてもポジティブな印象を持っている。ここに戻ってくることを楽しみにしていたんだ」と話した。

 6月にポーランドで開催されていたU−21欧州選手権にも参加していたチャロバーは、イングランドのA代表について「ワトフォード移籍は私にとってチャンスだ。代表のギャレス・サウスゲート監督は僕がクラブでうまくやればしっかり見てくれる。代表に入る機会は確かにあると彼は僕と握手しながら言ってくれたよ」とA代表選出への意気込みを語った。

 チャロバーは、8歳でチェルシーのアカデミーに入団。2012年にはFAユースカップ優勝を果たしたチームのキャプテンを務めるなどアカデミーでは中心選手として活躍。さらに、年代別のイングランド代表でも、U−16からU−21まですべてのカテゴリーで選出されている。