ドジャース戦で適時内野安打、通算安打でリッキー・ヘンダーソンに並ぶ

 16日(日本時間17日)の本拠地ドジャース戦で代打で出場し、適時内野安打を放ったマーリンズイチロー外野手。この一打でメジャー通算安打は3055本となり、リッキー・ヘンダーソンと並ぶ歴代23位タイに浮上した。「メジャーリーグ史上最高のリードオフマン」の通算安打数に追いついたベテラン外野手を現地メディアもレポートしている。

 イチローはこの日、0-3と3点を追う5回1死一、三塁の好機で代打で登場。先発左腕ヒルに対してカウント2-2からの5球目を振りにいった。結果は投手のグラブを弾き、遊撃へと転がる適時内野安打。この回、1点を返したマーリンズは8回にも1点を奪ったが、2-3と競り負け、同一カード3連敗となった。

 敗戦の中でイチローが放った一打はメジャー屈指の好打者に追いつく安打となった。通算3055安打で肩を並べたのは「メジャーリーグ史上最高のリードオフマン」、「盗塁男」と呼ばれたヘンダーソン。同選手はメジャー歴代1位の1406盗塁&2295得点を誇り、オールスターゲームにも10度出場。引退後は米野球殿堂入りも果たした。

 1979年にアスレチックスでデビュー以降、2003年のドジャースを最後にメジャーの舞台から去るまで通算3081試合に出場。10961打数3055安打、打率.279、297本塁打、1115打点、1406盗塁(盗塁死335)、出塁率.401を誇った。

 対するイチローはこの日でメジャー通算2577試合となり、かつてマーリンズでもプレー経験を持つゲリー・シェフィールド(2576試合)を抜いて、歴代単独44位に浮上。9800打数3055安打、打率.312、116本塁打、769打点、508盗塁(盗塁死117)、1408得点、出塁率.355となっている。

 メジャー盗塁王に安打数で追いついたベテランについて、米メディア「ファンラグ・スポーツ」は「イチローがリッキー・ヘンダーソンと並び歴代23位に浮上」とのタイトルでレポート。2016年に勝負強い打撃を見せながら、今季打率.225と苦しんでいる様子も伝えている。また、球団公式サイトでもヘンダーソンと安打数で並んだことを速報した。一方、この日敵地で試合を中継した地元テレビ局の実況も代打で登場したイチローに対し、「野球史上に残る偉人の一人」と敬意を表した。(Full-Count編集部)