日本と中国は隣国同士とはいえ、異なっている面も多く、中国人からすると日本には理解に苦しむ習慣もあるようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国人が理解できない日本の一面」と題する記事を掲載した。

 中国人にとって、日本のどのようなところが「理解できない」と思うのだろうか。記事は主に2つの点を紹介している。その1つが「列に並ぶ」習慣だ。記事は、アップルストアの前で整然と並ぶ日本人の写真を掲載し、「日本人は列に並ぶのが大好き」だと結論付けた。アップル製品を買う時のみならず、日本人は何をするにも列を作って並ぶが、記事は、もし割り込もうものなら「殺人」級の冷たい視線にさらされることになると表現し、日本人がどれだけ秩序を大切にしているか強調した。

 この習慣は、中国人から見ると時に恐ろしくさえ感じるようだ。東日本大震災において、地震とそれに続く津波の被害は世界が注目するところとなったが、記事によると中国人にとって「津波よりも恐ろしかった」のは、「日本人人の高度な自律心」だったと指摘。緊急時にも関わらず、物資を受け取るために全員が静かに長い列に並び、受け取るときには礼儀正しく感謝までしていた、と信じられない様子で振り返った。確かに、中国で同じことがあれば相当な混乱になっていたことが予想される。

 記事はさらに、中国人が理解できない一面として「子どもへの厳しい訓練」があるとした。冬の寒い日に上半身裸で運動させるなど、厳しい自然に触れさせることで人格を形成していく教育方法のことだ。列に並ぶといった礼儀正しさは、こうした子どものころからの訓練のおかげだと記事は分析。行き過ぎた甘やかしが問題になっている中国では、実践はできないにしても同じ親として心を鬼にして子どもを鍛錬する日本の親は尊敬の目で見られているようだ。

 似通った文化的背景を持ちながらも、こうした日本人の習慣は中国人からすると理解に苦しみ、恐ろしいとさえ感じられるようだが、同時に文面からは日本のこうした習慣に対する敬意も感じられる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)