ヘアカラーを染めて時間が経つと、生え際だけが黒くなり、染めた部分との色の差が生まれる。まるで「プリン」のように、カラメル部分とクリーム色のプリン部分のように見えることから、世間では「プリン」と呼ばれることもある。
プロの美容師は、この「プリン」をどのように回避しているのだろうか、実際、お客さんにどんなことをしてあげているのか。そして、自分の髪についてはどんなプリン防止策を実施しているのかを聞いてみた。

美容師は「プリン」をどう対策している?


今回話を聞いたのは、ヘアサロンLIOSを経営する美容師の中井麻由さん。実際の施術でお客さんに対し、「プリン」になって恥ずかしい想いをしないよう、どのような対策を取っているのだろうか。

「髪の毛を明るくすればするほど、プリンは目立つものなので、染める段階から暗めのカラーを選択するのはマストです。でも、やはり黒に近いと全体が重く感じてしまうので、ほんのり焦げ茶色で、太陽に当たると茶色いレベルの色にすると、重くもなく、プリンも目立ちにくいです。
それでも、日が経つと色が抜けて毛先が明るくなってきて、プリンが目立ってしまいます。そのときは、髪の毛を下ろすのではなく、編み込んだり、まとめたりしてアレンジをするとほとんど目立たなくなります」

「グラデーションカラー」にする方法も



中井さんは、実際、次のようなアイデアをお客さんに提案しているのだそうだ。

「よくおすすめしているのは、プリンが目立たないように、根元からは染めない『グラデーションカラー』です。中間から毛先にかけて明るい色を入れる方法です。すごくオシャレに見えますし、何ヶ月たっても毛先の色は明るいままなので、長い時間、オシャレヘアでいられます」



ちなみにこのグラデーションカラーは、白髪隠しにもいいのだという。

自分の「プリン」対策は?


そんな美容師自身、髪が「プリン」状態になるのを防止するためにはどうしているのだろうか?

「仕事・家族のことで自分の時間がなく、なかなか髪を染められないので、帽子を使ってオシャレを楽しむようにしています。職業柄、帽子オッケーなので365日帽子! オシャレな帽子をたくさん持っています」

プリンを防止するには、暗めカラーをチョイスし、アレンジヘアで調整するのが基本。そしてトレンドのグラデーションカラーにしたり、帽子を活用したりすれば、オシャレにプリン対策が行えることが分かった。プリンに悩み中の人は、ぜひ実践してみよう。
(石原亜香利)

取材協力


中井 麻由さん
美容師。東京で修行を積み、地元岡山でヘアサロンLIOSを経営。お客様の悩みを解決し、ビフォーアフターを掲載したBlog・Instagramを毎日更新。今では全国各地から指名予約が入るまでに。
http://www.hairmake-lios.jp/