わが子の巣立ちの日は、親にとって感慨深いもの。成長の軌跡をふりかえり、心からお祝いをする式典のそのさなかに、非常識なふるまいでぶち壊しにしてくれる保護者は実在します。しかも高確率で!! ママたち100人に、卒園式・卒業式で見かけた「迷惑保護者」エピソードを聞いてみました。
ダントツ1位は「撮影がらみ」の迷惑行為
「卒園式・卒業式での迷惑な行為」、
アンケートの半数を占めたのは、撮影
マナーに関するクレーム。見えるのは、液晶画面のわが子だけ?!
・「誰だって良いカメラアングルで撮りたい。けど、きちんとルールを守っている。そんな保護者たちの前をふさぐような形で撮ろうとした父親がいて、先生方からやんわりと排除されていた」(49才・専業主婦)
・「子供のビデオ撮影は、『自分の子供の出番以外は後ろで待機』が暗黙の了解だったのだが、最初から最後までいついて離れない親がいて、業を煮やした他の親御さんに注意されていた」(46才・専業主婦)
・「ビデオカメラは普通自分の目の高さくらいで、控えめに撮ってる人が多い中、思いっきり腕を上に伸ばして上下左右に揺れながら撮る人がいた。子供よりもその人の太い腕ばかり入って迷惑なんですけど!」(37才・公務員)
・「子どもの写真を撮りたいがために、座席から前に出しゃばって、ウロウロ写真を撮りまくっている保護者がいた。周囲が困っているのにも気づかないのがイタイ」(45才・専業主婦)
・「ビデオを撮るのに、三脚を堂々と立てて、他人の視界を邪魔する人がいて迷惑だった」(42才・専業主婦)
・「席から立ち上がって写真やビデオを撮るのはいかがなもんかと。みんな同じ気持ちなんだから」(45才・専業主婦)
・「卒園式と書いた文字の前で何枚も写真をとり続け、後ろに行列ができて大渋滞」(37才・専業主婦)
・「先生と子供のツーショット写真が撮りたくて、みんな並んでいるのに、つもる話をしだして先生を独占し、放さない自己中親!」(41才・専業主婦)
撮影マナーへのクレーム続々! 夢中になってついつい、はママだけなく撮影係のパパにも多い事例かもしれませんが、「子どもの一生の思い出を残したい」のは自分だけではないことを肝に銘じ、「席からの撮影は頭より下」「場のルールを守る」は最低限忘れずに。
何しに来たの? 式中まさかの「しゃべりっぱなし」
久々に会ったママ同士がついついおしゃべり、という「学校行事あるある」な迷惑行為は最後の最後にも多発。2位にランクイン。
・「親同士がとても仲が良いのか、終始大きな声でおしゃべりしていた。撮っていたビデオにもその話し声が入っているし、感動も何もない」(35才・専業主婦)
・「母親同士が最初から最後まで大声でおしゃべりしていた。ゲラゲラ笑って先生に注意されるほどでした」(57才・パート)
・「保護者同士、久しぶりにあってつもる話もあるのだろうけれど、近くでヒソヒソと式が終わるまで私語をされるのは、とても迷惑に思いました」(54才・専業主婦)
・「自分が高校生の時の卒業式でのこと。ド派手なスーツを来たお母さんが、ずっと小声で喋っていました。小声でも筒抜けで、卒業式なのに冷めました」(29才・専業主婦)
なんと卒業生本人からも「迷惑」との声が寄せられた式典中のおしゃべり。小声のつもりでも、周囲がシーンとしているから目立つ目立つ! ママ本人は気づいてないでしょうが、わが子の肩身は相当狭いはず。
一族郎党、連れて来すぎで「席がない」
こちらはスペースが限られがちな「卒園式」に多かった事例。かわいいかわいい晴れ姿を見たいのはわかるけど!
・「卒園式に両親だけでなく祖父母・曽祖父母を参列させた保護者がいた。座席数が限られているので後から来た保護者が座りきれず、かといって高齢者を立たすわけにもいかず迷惑した」(36才・専業主婦)
・「一家庭一人だけ椅子に座って参加をお願いしていたのに、運動会のように小さな椅子を持ち込み勝手に前列へ並べて座ろうとしていた」(30才・公務員)
・「幼稚園の卒園式ですが、参加する保護者が多く、キツキツに詰めて並べたイスは大人が一人座るのがやっとの狭さ。なのに、おしりの横にカバンを置く人が!その神経、信じられません」(37才・専業主婦)
・「場所とりのために、ものすごく早くから一人で並んで家族や仲間の分まで席をぶんどっていた人がいた」(44才・専業主婦)
会場の狭さゆえ、「園児1名につき保護者2名まで」「座れるのは1名、ほかの家族は立ち見」などが事前アナウンスされることが多い卒園式。お手紙を読んでなかったのか、じじばばに強行突破されたのか。どちらにしても、運動会気分で参加すると、冷たい視線が待っているのは間違いなさそうです。
※暮らしニスタ編集部が既婚女性100人を対象に行ったアンケート調査より
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