女優のエマ・ワトソンが Vanity Fair 誌の3月号で、ほぼトップレスといってもいいほどの大胆ショットを披露。その写真が物議を醸している。

 同号の表紙から特集ページにわたって登場したエマは、美しいドレスやクールなスーツまでさまざまなルックに挑戦。その中で、フリルの襟しか見えないほどに透けているシースルー素材のトップスに、ざっくりニットのケープを羽織っただけのショットが大きな反響を呼んでいる。ノーブラであることもわかるその大胆さに、女性の地位向上を目的とする国連ウィメン(UN Women)の親善大使に選ばれるなどフェミニストとして活躍してきたエマのイメージとは大きくかけ離れているとショックを隠せないファンもいるようだ。

 さらには、エマが主演するディズニー実写版『美女と野獣』(日本公開4月21日)にかけて、The Sun 紙が「美女とおっぱい」という見出しで同写真を大きく掲載すると、Daily Mail 紙のコラムニスト、ジュリア・ハートレイ・ブルーワーはTwitterで「エマ・ワトソン:フェミニズム、フェミニズム……ジェンダーの賃金格差……なんでなんで私は真剣に受け取られていないの……フェミニズム……ああ、ほらここに私のおっぱい!」とエマを揶揄するツイート。

 それにより、SNS上では大論争が勃発。ジュリアのように「エマ・ワトソンはこんなことしてうんざりするような偽善者だし、ますます嫌いになった」と辛らつな声をあげる人もいれば、「体の一部を露出することは、フェミニストの唱えるものと矛盾するのか?」「それならこれも悪いと思うわけ? 彼女が国連でスピーチをしているとき、足首もふくらはぎのほとんども見えていたけど。恥ずべきだね」「フェミニズムは女性に自由な選択を与えるということ。だから女性は望むように、体を覆うこともできるし、さらすこともできる。それを見落としていると思う」とエマを擁護する意見も。一筋縄では定義できない“フェミニズム”の論争へと発展している。

 映画『ハリー・ポッター』シリーズでハーマイオニーを演じ、子役スターとして一躍有名になったエマ。話題沸騰中のディズニー実写版『美女と野獣』の公開を間近に控えていることもあって、今回の写真には大きな反応が起きたと言えそうだ。(編集部・石神恵美子)